※単行本収録話数分のネタバレも少しあります
見てきました。
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近所の映画館に朝一番に行ってきました。自分が住んでいる場所はそんなに都会というわけでもなく、開店前から人は並んでいましたが数人程度で、スムーズに入場できました。劇場に着いたらまずはグッズ。全種類しっかりありました。アクスタはマストです。あとはブラインドの特殊印刷のカードを4x2枚買いましたが、喜多ちゃんだけ来ませんでした。悲しいね。
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目当てのグッズは購入できたのですが、入場三十分前についてしまったので X や BlueSky 見ながら映画館内をフラフラします。ムビチケというものを初めて買ったので使い方がわからなくて手惑いました。
ぼざろコラボのポップコーンが販売していて、せっかくなので買ってみました。裏と表は確定でぼっちと虹夏ちゃんのようでした。まあ Re: のメインとも言える2人だから、それはそうか。
追加でドリンクバーとホットドッグを買って入場します。
ここでエピグラフと色紙を受け取ります。色紙は後藤でした。この次の次の日にまた同じ劇場に向かうのですが、その時にはすでに色紙の配布は終了しており、結局自分の手元には後藤の色紙だけがあります。でも、後藤が来てくれてよかった。やっぱり後藤が一番かっこいいよ。変なところばっかりだけど。
入場後は余裕があったのでエピグラフを読みました。Twitter でぼ喜多であるというネタバレをくらっていたのですが、思っていた以上にしっかりとしたぼ喜多でした。いやマジか。
高校の制服姿の貴重な後藤が見られて嬉しいです。なんか、ちゃんとした女子高生って感じがする。ていうか何でジャージ着てるの?不良?
制服のせいもあってか、あるいははまじ先生の漫画のタッチがいつもと違うからか、後藤の可愛さが十割り増しくらいになってる感じがしました。そういえば劇場公開前に投稿されたはまじ先生の描かれた後藤もめちゃくちゃ可愛かったですよね。これがギターヒーローと同一人物ってマジですか?かっこいいとかわいいが合わさって最強に見える (そこに奇行が割って入ってちょうどいいバランスを保っている)。
家族間のわちゃわちゃはいつもの後藤家って感じがしてよかったです。映画の OP でも思ったけど、後藤はやっぱり家族に愛されてますね。押し入れの基地を作ってあげてるお父さんの姿にほんわかしました。わざわざ作ってあげたんだね。素敵だ......。
そして相変わらず陽キャ像を星形メガネに頼っているはまじ先生。彼女百人作るとか言ってる奴、普通に近づきたくなさすぎる。友達百人ですらないんだ。なんなんだこいつは。こんな奴がきららの世界にいていいのか?後藤じゃなくても震えるわ。
入学式当日のぼ喜多の邂逅についてはすでに色々な人が色々な解釈をしていると思います。
自分としては、喜多ちゃんが後藤の背中を押すという構図にグッときました。後藤がヒーローとして、主人公として誰かの背中を押したり、腕を引いたりする場面は色々とあるんだけれど、その逆はそこまで多くはないと思っているから。バンド活動を始める前というのもあって、文化祭ライブのアドリブの時とはまた違う趣があります。
元気よく学校に向かっていく喜多ちゃんの背中をキラキラとした瞳で見つめる後藤。ここで後藤が何を思ったのかについては無限に思いを馳せることができます。もしかしたら、私もあの子みたいになりたいって思ったのかもしれないし、単純に話しかけてもらえて嬉しかっただけかもしれない。いずれにせよ、後藤が一歩踏み出す勇気をもらえたということは確実でしょう。
私なんて全然ダメだ、すごく不安だ。そう思って足踏みしてしまっていた子が勇気をもらえて、一歩踏み出すことができる。この描写だけで心にくるものがあります。喜多ちゃんはこれまでも持ち前の明るさでこうやって人に元気を与えてきたんだろうし、それを後藤も受け取って救われていたという事実。そんな2人が後に出会って、今度は後藤が喜多ちゃんのことを引き留めて、ギターを教えて、かっこいい姿を見せて、喜多ちゃんに憧れを向けられるようになる......。この関係性が美しすぎる。お互いが欲しいものをお互いに持っていて、お互いに憧れあっているという自分の好きなぼ喜多の関係性がまた一つ深まりました。
しかし後藤も喜多ちゃんも、入学式当日にそうして出会っていたことを忘れてしまっていたようで、それがまた良いなと思ってます。ここは考察ポイントですが、自分は素直にそう解釈することにしました。
そして、その時のことを後藤だけが思い出す。これも良い。喜多ちゃんにとっては単なる日常の一幕に過ぎなかったけど、後藤にとっては桜を見るとつい思い出してしまうような大切な思い出だった。誰がにとっては何気ないことが、誰かにとっては特別で、印象深い思い出になる。ありがちですけど、単純にそういうシチュエーションが好きですし、後藤からの喜多ちゃんの見え方というか、喜多ちゃんに対する思いとか憧れみたいな部分が補強された感じもします。
本編を読んでいれば後藤が喜多ちゃんのことを尊敬していて大切に思っているというのはわかるけど、なぜそう思うようになったのか?後藤が喜多ちゃんに憧れを与えたように、喜多ちゃんが後藤に与えたものは何かあったのか?そういう部分があまりよくわかっていなかったのですが、きっとそのうちの一つが今回の入学式のことであり、2人が出会ってからもこんな感じで、後藤はあの時のような瞳で喜多ちゃんを見つめたことがあったのではと想像すると、思わず胸が熱くなります。
まとめると、過去にこういう出会いがあった、という事実だけでも美味しいですが、「後藤から見た喜多ちゃん」に対する解像度が自分なりに深まったエピソードで、最高でした。
こんなエピグラフがまだ控えているのかと思うと恐ろしいです。
エピグラフの感想が長くなってしまったので、映画本編や曲の感想は、まあ、気が向いたら書こうと思います。
一言で表すなら、全てが最高でした。
ありがとう、ぼっち・ざ・ろっく!