「せっかく課金したのに、このアプリ全然使えない!」
「このアプリでやりたいことができると思ったのに、なんか違う」
こういうことが私はよくあります。その時に「なんでそんなふうに思うんだろう?」と考えます。
現実世界だとどう考えているんだっけ
例えば鉛筆を使う時、大抵の人が「これは消しゴムで消せて、大体黒い色でかけて、紙にはかけるけどプラスチックには書けなくて…」みたいなことを知っていて使うんじゃないでしょうか。
それは生活する中いつの間にか、で誰かが使っているのを見て使い方を覚えたからなのかなと思います。
アプリの場合ってどうだっけ
アプリは雨後の筍の如く乱立しているのが現状で、その中から自分の使いたいものを見つけることは大変です。
そして仮に「いい感じ」のアプリを見つけたとしても、それをどう使ったらいいかは知らない状態からスタートすることが私の場合は多いです。
YoutubeやWebで使い方を調べることは「めんどくさい」と言ってやらないし、周りにそのアプリを使っている人がいるかどうかも聞かないし。
だから自分が妄想している、すごく抽象的な使い方ができるはず、という前提でその世界に飛び込んでいくんですが、大抵できない泣
理由はいくつかあると考えてます。
なんかこのアプリ使いにくいぞ現象の理由たち(俺理論)
アプリの設計思想を知らない
自分のやりたいことに入っている要素を分解しきれていない
そもそもやりたいこととアプリの方向性がマッチしていない
1. アプリの設計思想を知らない
このケースが個人的には多いです。
例えばTodo管理ツール。JTBDとかGTDとか、「なんやねんその横文字」と突っ込みたくなるような「物事を完了に導く考え方」が色々あって、その思想の上に作られたものが多いと想像しています。
その思想を知らなくてもある程度は使いこなせるように設計されているはずだけれど、どこかで自分とアプリの思想に違和感を感じて使うのをやめてしまうパターン。同時に心のどこかに「使いやすいのになぜ使いにくい」という違和感を感じるやつ。
これは使う側=人間が、アプリの性格を理解して付き合ってあげないとうまくいかないんだと考えてます。それはまるで「何かを書く」ために鉛筆を使いながら「プラスチックでも消えない」ことを同時に求めてしまうような状態。現実ではツールを使った後のフィードバックが感じられるけど、アプリだとそれがよくわからなくて「なんか違う状態」になっちゃうんだろうな。
話は戻り。
思想を理解したからと言って100%使いやすい状態になるとは限らないけれど、少なくとも「私はこういう考え方で物事を整理している人だから、このアプリは合いそうだ」みたいに絞り込みやすくなりそうですよね。
2. 自分のやりたいことを分解しきれていない
アプリはかなりの確率で「ある特定の分野に特化した問題解決能力」を持ったものだと思っています。
例えばSpotifyなら「いつでもどこでも、どのデバイスでも、好きな音楽を聴ける」とか、Lineなら「気軽にメッセージをやり取りできる」とか。Spotifyを「チャットツール」のように使う人はいないし、Lineに決済機能や注文機能が入ったことで「会話に集中できない」と思う人もいるかもしれません。
また横道に逸れてしまった。
ある程度成熟したツール=世の中に知れ渡ったツールは、場合によってはいろいろできることが多いですが、ある特定のことをしたい場合は機能が絞り込まれていることが多いと思います。
「自由に音楽を聴きたい」「手軽にメッセージ交換をしたい」みたいなはっきりした自分の「欲求」や「目的」が不明瞭な状態で道具を探しても、「なんか違う」現象に遭い続けて探すのをやめてしまうことって多いのかも。
「これはできるのに、あれができない」みたいなことにぶつかりながら「自分ってこれがやりたいんだ」に辿り着くまでを楽しめるか、そうじゃないか。
自分のやりたいことの分解=理解には、ちょっと時間がかかることが多いし、面倒なものです。けどそれを理解することがデジタルツールには求められることが多いんだよな。
3. そもそもやりたいこととアプリの方向性がマッチしていない
流行っているから、みんなが使っているから。だから自分にとっても大切なツールになるはずだ。
っていうこともまた、絶対的な評価軸にはなれないと思っています。
これだけ多様化した世の中で、絶対的なものが薄まっていると感じていて、先ほどのSpotifyやLineでさえも「ちょっと違うけど代替手段がないから使っている」ってケースがあるんじゃないかって思います。
けどまぁ、多くを包括できるような機能が備わっているとか、多くの人が使っていてデメリットよりメリットが多いから使っているとかで継続して使えるんだろうな。
ただ「こういうことがやりたい」っていう意思のもとツールを探すと、その世界観からは逸脱していくんですよね。使っている人は限られるけど、自分にマッチするもの。推しのアイドルがそれぞれ違うみたいな。
アプリは「推しのアイドル」みたいに推せるものの実態が掴みにくいことも多く、「長髪で目がぱっちりしてる子を推しているつもりが、単発で細目の子を推している状態」になっていることがあるのかもしれません。
となると、ここでも「このアプリなんか違う現象」が起こり得るんだと思います。
そういう時は「違う推しアプリを探そう」と切り替えることが必要になりますが、いかんせん実態が掴みにくい対象なので、その判断がパッとできなかったりするんですよね。
おわりに
なーんて色々蘊蓄たれましたが、自分の好きなものを見つけるって、楽しいけど大変だよね!ってことなんですかね。自分の胸にも刻んでおきます。