ドトールコーヒーで、ケーキセットを頼んだ。チーズケーキと迷ったけどミルクレープを選び、コーヒーはブラックのブレンド。
この組み合わせは正解だった。ブラックコーヒーを楽しみながら、ミルクたっぷりのコーヒーの風味も楽しめるからだ。
このケーキセットの組み合わせは何百通りとあるだろう。ミルクレープとカフェオレだって組み合わせとしてはありなはずだ。
けど、どの組み合わせが良いかなんてことは人によりバラバラ。企画者はこれとこれが合うだろう、という意図を持っているかもしれないが、顧客がそう動くかはわからない。
オススメとかされなければ選択を諦めてコーヒーと、いつものクッキーを頼むかもしれない。
こういう、単純で自由度の高い選択肢と、その組み合わせで様々に変化するものって世の中にたくさんあると思う。服もそうだし、料理だってそうだ。
けどその組み合わせから自分の好みのものを見つけ出すのには少々手間がかかる。
自分の体のサイズに合う服、自分らしい性格を持つ見た目の服、季節、それらを組み合わせたときの印象。着心地。値段。
自分の好きな食材、特売で安かった買うつもりのなかった野菜、友人からもらったけど使い道を考えていなかった海外の調味料。食機への盛り付け方、調理器具。
レシピは誰かの経験を明文化し、最短距離で安全解へ連れて行ってくれる。
そのレシピへ至るまでのプロセスは含まれないため、見た目が素敵でも自分の生活リズムや趣味趣向、技術や装備によっては全く役に立たないこともあるだろう。自分に合ったレシピを見つけるのもまた、ある種の技術が必要なんだな。
…なんてことを思った、ドトール滞在。