指点字を覚えた

tumagurotuna
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お久しぶりになりました。昨年12月から今年の1月いっぱいまで指点字の講習、そして2月の上旬に全国手話検定があったので、それらにかかりっきりになってました。あとドラクエ10オンラインを再開してしまったので時間泥棒になってます。楽しい。

デュオリンゴは続いています。アプリは便利だなあ。ヒンディー語は早くも未来形が出てきました。過去形っぽいのもちょっと。スペイン語と比べて早すぎる〜。問題になる文章の種類も少ない気がするし、やっぱりコースの充実度は低そう。悲しい。

さて、指点字について話したい。だいたいの方は、点字については見聞きしたことがあると思います。印刷されたりペンで書いたりした字(墨字)を読めない視覚障害者のための、立体的な点で構成された字が点字です。

視覚障害者は、誰かと会話する時は普通に音声でできますね。でも、さらに難聴があって聞こえが悪くなると、相手の話す声を聞き取りにくくなります。そんな人が使うのが指点字です。つまり、指点字は書き言葉ではなく話し言葉のためのツールです。

視覚障害と聴覚障害を合わせて持つ人を盲ろう者と呼びます。指点字は、受信者の盲ろう者の指の上で、発信者が点字タイプライターを打つ時と同じ形でタイピングします。両手の人差し指、中指、薬指の6本が点字の6つの点に対応しています。

指点字を受信した盲ろう者の発信は指点字ではありません。人それぞれですが、音声が多いかと思います。指点字はあくまで、受信方法が限られてきた盲ろう者が受信するための方法なんですね。それに、指点字を受信できるようになるにはかなり長い時間の訓練が必要です。おそらく5年とか10年とかかかる。気軽に学べるものではない…。

以下は実際に指点字でコミュニケーションしている様子がある動画です。

指点字を考案したのは盲ろう者・福島智さんの母親だそう。映画化されています。以下はその告知ムービー。

そんなわけで、わたしが受けていた指点字の講習というのは指点字を発信する側のやり方を学ぶものでした。もともと点字は「あいうえお」と「め」と「数符(数字の前に付ける記号)」だけ知っていましたが、ほぼ初心者。それでも2ヶ月くらいで清音、濁音、半濁音、拗音、特殊音の一部(ティ、ウェなど)、数字まで覚えられました。ローマ字はちょっと厳しい…。ゆっくりやります。

指点字だけの勉強でしたが、指点字と点字は対応しているので、点字も少しは読めるようになりました(目で見てだけど。触るだけでは無理)。公共施設のトイレに行くと結構点字があるので、割と楽しみに見ています。

点字は手話や外国語と違って日本語そのまま、文字が違うだけなので、覚えるのも比較的簡単で楽しかったです。わからないことがわかるようになるのって良いですよね。使う機会は少ないと思いますが(指点字でコミュニケーションする人は盲ろう者の中でもかなり少ない)、興味を持ったらぜひ調べてみてください。

@tumagurotuna
言語学とか好きな人間です。