今回の学習で、トキポナ(toki pona)のコンセプトに関わる語、ponaが出てきました。この単語が「良い」と「シンプルな」を両方含むことが、この言語の価値観をよく表していると思います。
tokiは「話す」「言葉」「言語」などの意味なので、トキポナとは「シンプルな言語」という意味。トキポナはシンプルであることを良しとする言語なのです。制作者のソニャ・ラング氏が物事をシンプルに考えるために作った言語だそうです。だからこそ、単語数も120ととても少ない。ひとつの単語の意味がとても広く、おおざっぱに捉えればいいのです。具体的に言いたいと思ったら、修飾語を追加して意味を絞ればいい。
だいたいのイメージが伝わればそれでいい、という考えは究極的には自分がいいと思えばそれでいい、につながりそうですごく自由に感じます。正しい言葉を選ばなきゃ、相応しい言葉を選ばなきゃ、というプレッシャーから解放される気がして、とても魅力的に映りました。
さて、勉強。
新出単語
pona 良い、シンプルな、親しげな、良くする、直す
ike 悪い
suli 大きい、長い、重い、重要な
lili 小さい、短い、少ない、若い
ala ~ではない(直前の単語を否定)、無い
新出文法
否定したい単語の後にalaを付けると否定形になる。単独で使うと「無い」の意味。
mi moku ala e soweli ike. 私は悪くなった肉を食べない。
kala mi li ala. 私の魚が無い。
akesi ni li suli ala. このカメは大きくない。
jan lili li pona. 子ども(≒小さい人)が親しげだ。
sina pona! ありがとう!(≒あなたは良い)
pona!だけでもありがとうの意味になるらしいですが、目の前の人をはっきり指したい場合はsinaを入れると良いそうです。シナポナ!なんか響きが好き。
あと、否定の単語が否定したい言葉の後ろにつくのは日本語と同じですね。でも後ろから修飾していくことを考えるとちょっと不思議。