私の家の中には幼い頃からテレビとラジオがずっとついていました。私は朝早くから幼稚園に行くまで、はまたま昼下がりから晩御飯の時間まで、ずっとEテレを見ている子供でした。時間帯によって対象年齢が変化していくのを感じるのも面白かった気がする。テレビっ子は今時珍しくないと思いますが、ラジオはどうでしょう。皆さんはラジオ、聴きますか?食事の準備の傍らに、ドライブの車内に、宿題のbgmに、私の生活の側にはずっとラジオがありました。
特に好きなラジオ局はTBS。というかほぼここしか聴いていません。文化放送などの声優、アニメ番組を聴き漁る若者はまだ多いと思いますが、私はただただラジオが好きなだけの人です。小さい頃は本当に一日中聴いていたので、一週間の番組表をそらんじることができました。新聞で真っ先に開くページもラジオの番組表、家族の共通の話題もラジオ。好きな番組の放送時間が延びると喜ぶし、打ち切りになってしまうと悲しみます。赤坂までTBSの番組表を貰いに行ったこともあります。
ラジオの良いところは1人でも孤独を感じないところです。パーソナリティー達の会話の片隅に同席している感じが好きです。今週あった出来事、流行りの批評、思い出話など、最近の情報社会にうずもれていたもの達が輝いていて、自分のペースを乱されないところが魅力だと思います。そして時計代わりになるところ。聞き慣れてくると、番組のコーナーが始まるタイミング、交通情報が挟まるところ、番組の切れ代わりなどでなんとなくの時間がわかります。これが忙しい出発前などに大変役立つ。時間が肌感覚でわかるのはテレビと同じかも。
また、最近はradikoという、テレビでいうところのTVerのようなアプリがあり、日本中どこにいても好きな番組を聴けます。馴染みの局番号までつまみを回して雑音がなくなるところまで調整する手間や、たまたまかかった音楽がとてもよかったりするときめきに趣があると思うけど、やはり便利なのはありがたい。でも、深夜になると電波を拾いやすくなるので、radikoを使わなくても地方局や海外の番組が聴けたりもします。夜に枕元から聞き慣れない言語が流れてくるのはちょっとドキッとする。
家事をする人やドライブ、散歩を楽しむ人に便利なラジオですが、音楽好きにも聴いてもらいたいです。テレビの音楽番組はステージやパフォーマンスを楽しむ部分が多いけど、FMラジオの音楽番組はひたすら流行りの曲、懐かしい曲、ジャンル問わずいろんな音楽が永遠に流れていて雑多な面白さがあります。全然知らないアーティストの曲や知名度が高くない曲もかかるのが面白い。でも曲名を聞き忘れがちなのが残念なところ。
あと、個人的にはラジオでニュースを聴くのが好きです。映像はないし、語りに話手の主観が籠りやすくはありますが、無理に聞き手の心を掴もうとしない感じ、短い時間に情報を込めようとする感じがしてスッと入ってきます。そうそう、深夜帯のお笑い芸人のラジオもおすすめです。ラジオで冠番組を持った芸人さんが数年後にテレビで引っ張りだこになっているなんてこともしばしば。
やっぱり私は流行に流されるのが好きじゃないから、先を行くようで古くから変わらないラジオが好きなのかも知れないです。コアな番組の宝庫で聴いていてにやにやしてしまう。皆さんもよければ聴いてみて下さい!