
中学校の美術授業以来の水彩絵だったから、素人でも素人なりに楽しく描けたので絵日記のこの絵の作画過程を軽く、かつ簡単にまとめて記録しようと思う。

ベッドサイドに置いてある友人からもらった王国心のノートに無印のボールペンでラフを描いた。
一度目は手慣らしと構図の確認、二度目はさっきの構図の方向性に沿って少し形を整える。デジタル絵だと新しいレイヤーでやればいいけど、アナログは新しく描き起こさないとダメなんだよね。しかもボールペンだからミスって気に食わなかったらまた描き直しなんだよね。
10代からかれこれ20間年くらいデジタル民だから、アナログのこういうところを二度手間だと捉えて嫌う部分は少しあって…でも描いてるうちに、
ああなるほど、アナログがメインで絵が途轍もなく上手い人はきっとこういうところで物量の暴力で全てを圧倒してるんだわ…
そう考えるとアナログのこういう部分を嫌うのがもったいないなー私もアナログで上手くなろう〜と能天気に思った。いいよそう思っても。

次はさっきのラフを下敷きにして、シャーペンでクロッキー帳に転写。それからボールペンで線画を描く。シャーペンのパートは写真を撮りの損ねたから、写真はこれだけ。
ライトボックスを持ってないし、液タブを擬似ライトボックスにできることすらも忘れて、何なら今更ライトボックスの存在と概念を思い出した。
なので普通にラフを下敷きにしてうっすらと透けて見える状態で描いた。
改めてラフと見比べると、やはり形を整えるうちに活きの良さが少しずつ失われていくんだな…ラフの大きい口の方がより楽しさが伝わるかもしれなかったな…あるあるだわ…


あとは固形水彩で!ひたすら!着彩する。
でき上がった絵はご覧の通り、色がややくすんでいる。
「自分の今の技量じゃこれ以上どうにもならん」をこれほど明確に感じたのは新鮮だった。もちろんこれで終わるつもりはない、まだ最終段階は残ってる。

ふっふん、この私が長年のデジタル民であることを忘れっちゃあ困る。
さっきの写真をクリスタに入れて色味の調整、雨と白抜きの追加などした。何だこれチートすぎる!とまだアナログ脳が残っている自分が叫んだ。でもいいんだインターネット絵描きだから手描き原稿がマジマジ見られる機会そんなにないだろ!結果こそ全て!
というわけてこれで仕上がりました。
以下雑談混じって画材の紹介。

クロッキー帳:
有名なやつ、リトルウィッチアカデミアのコラボグッズでA6サイズ。実はこれ、10年前くらい大学卒業後渡日して学位を取得して帰国した級友からもらったお土産。級友とは今はもう連絡を取っていないが、お土産は大事に使わせてもらってるよ。
これまではmarumanさんの製品を知らずにいたが、このクロッキー帳を使い始めたら気づいたことが「紙は薄めでやや透けてるのに、水性ボールペンでドス黒くなるまで塗ってもインクは全然下のページまで滲まない」という凄さ。
じゃあ水彩はどうなるの?とただの好奇心で、今回の水彩絵もこのクロッキー帳を使った。やはり不安だから下にプラスチック板を敷いたが、そんなに滲まなかったね水が。しかも吸水性はあるものの、すぐ滲まないから水彩でミスってもティッシュで水分を吸い取れて塗り直せる。素晴らしい。
marumanさんの製品は台湾では少しお高めだから、なるほど納得の値段だしむしろ日本ではすごくリーズナブルな商品では?と思い始めた。
ボールペン:
三菱ペンシルのUni-ballシグナル。手元にある色々なボールペンは本当に水彩画に対応できる?インク滲まない?とここで急に我に帰って調べてみたら、Uni-ballシグナルの顔料タイプは滲まないしぴったり!という知見を得て良かった。
普段のスケッチと落書きでもこの一本だから、予想外の強みがあってちょっとうれしい。
水彩:
サクラクレパスさんのkoiっていう水筆付きの固形水彩セット、12色。どうやら海外向けの商品だったらしく、ググっても日本語の商品紹介ページが出てこないな…
固形水彩と水筆初体験である。すごいなこれなら筆洗い要らずだし、コンパクトで気軽に持ち歩ける!このセットを使う時の楽しさをまた味わうために、多分これからこのセットを持って出かけて外で水彩スケッチしたくなるよ。
マスキングテープ:
地元の文房具屋で買ったミュシャ手稿柄のやつ。画材屋の無印のマスキングテープもこういう綺麗なマスキングテープも、効果は全然同じだな。
なんで急にアナログ水彩でも描き始めたの?のきっかけも軽く触れようとしたが、そろそろ集中力が切れて日本語がガバガバになり始めそうな気がするので今回はこの辺で。
ではでは。