INNER VOICE

ツツリ
·

母語曰く『內在聲音』(内なる声)。 

 最近、やっと少しずつ今までは自分自身を貶めるばかりだったインナーボイスを「自分自身を助けて、より良い自分にする」という、「理想的な元の状態」にすることができた。

気分が良くなるな、効果抜群。

性格上、ドが付くほどの真面目人間で外界からの強い否定はそれほどあるわけじゃないが、それとは逆でほぼいつまでも絶えることなく私は自分自身をバッシングし続けていた。結果は言わずもがな、おなじみの自信喪失、自己肯定感の低下、ペテン師症候群…など、お好きな名前でどうぞって感じ。

ある日友人に聞かれた、「能力はどちらかというと良い方なのに(そう思ってくれてうれしいが)、そういうことして何のメリットになるの?」、と。

メリット……あるわけあるかっ!ないのに自己否定がやめられないから苦しんでいるんだ!と考えていたが、最近ようやく『メリット』が見つけたかも。

『調子に乗らないための制御力』

仕組みをサクッと説明すると、「自分を適当にかつ暴力的にバッシングしないと調子に乗ってしまう。調子に乗ったら絶対良いことがない、だから否定して心を折って調子に乗れないようにする」。

(適当性と暴力性を強調するのは、自分の成し遂げた努力と成果をないがしろにする前提なので、ロジックに欠けて理不尽な「合理的でない否定」ほどバッシングの効果が高いから。)

 子供の頃はきっと、子供らしく「※初生之犢不畏虎」で、子供っぽい言動をして良い思いをしたり悪い思いもしたりしたに違いない。だって子供だもん。

でも「ミス(悪いこと)をするのが怖い」という恐怖心とは全く別方向で、良い成果が出せた時(良いことをした時)素直に喜んで、特にその喜びを誰かに伝えようとしたら「あいつ調子乗ってるよね」「なんて生意気な子供だ」「自分を誰だと思ってるんだ」「大したことないね」などなど言われてきたら、

大人の冷やかな目と子供同士のイジメを回避するために、長年の習慣になってしまったよね、内なる声・『調子に乗らないための制御力』。

大人になった今やっと、当時の子供仲間といい、大人げない大人といい、その全員が「調子に乗ってると判断した対象」へ『攻撃性』を持ってしまうほど「未熟な精神子供」ということがわかった。だって今の私なら絶対あの頃のあいつらより、喜んでいる子供/青少年にかける言葉が上手く選べられるし。

それができるほど私はやっと子供の頃の自分自身を癒せられるような大人に成長したな……よく頑張ったね。えらいね。もちろんこれは私一人だけの功労じゃないよ、今までの人生の中で出会った素敵な人々にも感謝を。

今の私なら『調子に乗らないための制御力』に拘る必要はもうないし、(そういう大人げない大人向けの素敵な大人なりの対処方法があるので)

なんならそれを、インナーボイスを『最強の自家発電設備』にすることを目指したい。多分それこそがインナーボイスの本当の使い方だと思う。

ではでは。

※母語、生まれたばかりの子牛は虎をも恐れぬことから、若者の怖いもの知らずへの皮肉。

@tututu
台湾在住台湾人。到底バイリンガルだと言い張れるようなレベルではないが、ジャパン文化に浸りすぎて思考の6割が日本語で残り4割が母語の日系会社勤め(休職中)。FANB○Xやパトレオンのような支援サイトのごっこ遊びのつもりで色々発信してみようと思います。