マシュマロを開設した翌日早速質問をいただきましたありがとうございます!!全然来なかったらどうしよう…フィードバックがないとこのこと自体をフィードバックの一つにして軌道変更するしかないなーなど考えてました。助かりました。
それでは記念すべきツツリ中国語コラム第1回行きましょう!!
(最後までこのテンションの高さを維持できたらいいな)
今回いただいた質問はこちらです:

そうですねー「覚えておいた方がいいフレーズ」自体はインターネットの検索結果とほぼ同じって考えても大丈夫だと思います。でもそれじゃこのコラムの出る幕がないじゃないですかー!
なので私自身の経験を元に、実際台湾で3x年生活して来たネイティブの人が考えた「覚えておいた方がより台湾旅行が楽しめる言葉」を紹介しようと思います。本っ当にありきたりかもしれませんが、台湾人同士の間でも地味にこれらの言葉の有無で相手の態度が雲泥の差って時もしばしば……
旅行用といえばこれ!的なフレーズなんですが、「よりネイティブっぽくするには…」に力を入れて解説していこうと思います!
↓↓↓
・【你好 ニーハオ】 「どうも」
お馴染みの中華圏の挨拶ですね。台湾式発音は全体的に長音が短い傾向があるので、「ニーハオ」というより「ニハオ」に近いです。
ここでの【你 ニー】のアクセントは「へぇーそうなんだ」の「へぇ」の部分で、【好 ハオ】は「合わない」の「あ」の部分です。
挨拶に限らなく、「あの…」みたいに声をかけるための第一声として使われる場合も多い。あと気軽に【嗨! ハイ】と言うのもあり。英語のHi !と同じで、カジュアルな場合はむしろこっちの方がメジャー。ハイブリッドの【嗨!你好 ハイ!ニーハオ】は個人的に一番よく使っています。
※余談ですが台湾式発音は「何でもかんでも繋いで発音する」のが特徴で、この【你好 ニーハオ】は時に【ニャオ!🐈】に近い発音になる。特に接客業のアルバイトがよく言います。「いらっしゃいませ」を「しゃっせー!」にするそれに近い。
※中国語の勉強をしている場合、【你 ニー】【好 ハオ】は両方とも三声(ˇ)だったはず…?と思うかもしれません。これは2つの三声音を合わせて発音するのが難しいため、前の【你 ニー】だけは二声(ˊ)になります。
・【請問~ チン ウェン〜】
アクセントは「百万」に近くて、「ひゃくまん」の「く」の部分を抜いて「ひゃまん」にすると【請問】のアクセントになります。「百万」の「ひゃ」の部分は【請】、「まん」の部分は【問】。
道やお値段、時間など何かについて訊ねる時の慣用語です。
さっきの【你好 ニーハオ】と合わせて使うと、【你好!請問⋯⋯ ニーハオ、チン ウェン…】はつまり「あの、ちょっと訊きたいんですが…」になります。
【請 チン】単体だとアクセントは「合わない」の「あ」の部分と同じで、こちらは「〜ください」と同じニュアンスです。外で活動する時に出番がかなり多い言葉ですね。
・【謝謝 シィエ シィエ】 「ありがとうございます」
アクセントは「配慮」に近いです。「配慮」の「はい」は一つ目の【謝】、「りょ」は二つ目の【謝】。
「シェイ シェイでなく、シィエ シィエです!」と強調する日本人ライターの記事を読んでふふってなりました。まさにその通りです。そしてさっき言ったように台湾式発音は全体的に長音が短いので、ネイティブっぽい発音はどちらかというと元気よく声大きく「シェシェ」!ですね。
あと変化形に【謝謝你 シィエ シィエ ニー】があります。
アクセントは「住んでる」に近いです。「すん」「で」「る」→【謝】【謝】【你】
【你】は「あなた」という意味で、【謝謝你 シェ シェ ニー】を使うと目の前の特定人物にだけ感謝を述べる言葉になって、店員さん相手に使うと空気がふわ〜となって店員さんからの好感度が上がりやすいです。(個人的感想)
・【可以幫我~カァ イー バン ウォ〜】
4文字だとアクセントがちょっと難しいかもしれないので、
【可以 カァ イー】と【幫我 バン ウォ】を分けて説明しますね。
まずは【可以 カァ イー】、アクセントは「叫ぶ」に近くて、「さけぶ」の「さけ」の部分は【可】、「さけぶ」の「ぶ」の部分は【以】。
【幫我 バン ウォ】は「蛇」とに近いです。「蛇」の「へ」の部分は【幫】、「び」の部分は【我】。
「〜てもらえますか?」という意味で、たとえばコンビニでは加熱しても、しなくてもいい商品があって、その場合店員さんは必ずしも※【加熱嗎?ジャ レェ マー?】「温めますか?」と聞いてくるとは限らないので、このタイミングは【可以幫我 カ イ バン ウォ】【加熱嗎?ジャ レェ マー?】、つまり「温めてもらえますか?」の出番です。
※ 【加熱嗎?ジャ レェ マー?】
【加熱ジャ レェ】のアクセントは「スカイツリー」に近くて、「スカイツリー」の「カイ」の部分は【加】、「リー」の部分は【熱】。
【嗎?マー?】は疑問を表す語尾で、発音は日本語の「マ?」と完全一致。
そして!個人的に重宝しているイチオシフレーズはこちら!
・【可以幫我 カァ イー バン ウォ】【打包嗎?ダ バオ マー?】「(食べのこった料理を)梱包してもらえますか?」
さっきの【可以幫我~ カァ イー バン ウォ〜】の運用です。
これは飲食店で食べのこった料理を持ち帰りたい時に、お店の人に梱包を頼む神フレーズです。食べのこった料理の持ち帰りに対応できるお店はかなり多いし、無料です。なぜかというと、実は台湾は驚くほど外食全振りの文化です。一人暮らし向きの賃貸物件はなんと!キッチンなし率はほぼ100%とも言えます。(しかも自炊より外食する方が安いというバグが発生しています)それでこの納得の飲食店のテイクアウト対応率。
使い捨て食器減量政策以降は「全て無料で対応できる」と断言できなくなりましたが、今のところ私はまだこの【打包 ダ バオ】が有料なお店と出会ってません。なので飲食店で「美味しい…でももうお腹いっぱい…どうしよう…」の時はぜひこの【可以幫我 カァ イー バン ウォ】【打包嗎?ダ バオ マー?】「(食べきれない料理を)梱包してもらえますか?」を積極的に使ってみてください。
ちょうど良い記事を見つけたので、合わせて読むと台湾の食文化と食い意地への理解が深まるかもしれません↓
・【讚! ズァン!】「最高!」
最後にはこの【讚! ズァン!】を紹介したい。アクセントは「はい」と同じです、力強く元気いっぱいで言ってみてください。
これはね、使いこなせたらネイティブ度100%の一番身近な褒め言葉なんです。中国語圏はかなり範囲が大きくて、同じ中国語といっても地域によって独自の言葉などもかなり多い。この【讚! ズァン!】はまさに台湾ならではの言い方です。
もし親切な台湾人が話しかけてきて、台湾の色々について感想を聞いてきたら、いいね!と思った部分は親指を立てながらこの【讚! ズァン!👍】を言ってみてください、きっと相手は喜びます。
ちなみに台湾ではSNSの「いいね」はまさにこの【讚 ズァン】で、「いいねを押す」は【按讚 アン ズァン】と言います。
だいたいこんな感じです!いかがでしたか。
フレーズの使い方やシチュエーションを入れると記事が思いのほか長くなりました…これ以上さらに長くすると全然気楽コラムでなくなるから、今回の台湾旅行の役立ちフレーズ紹介はこのへんで…!
あと、今回の記事を書くために色々調べてた途中で良さげな記事も見つけたので、この記事だけじゃ物足りないかもって感じたら読んでみると面白いかもしれません。
続いてはいただいた質問後半の「外国語圏に旅行した時の、特に言語の違いに関する思い出」についてですね。
若干黒歴史でしたが、最近思い出したのは高校時代の姉妹校訪問ツアーで初めて日本に行った時の記憶です。当時はすでにオタクとしての情熱でちゃんとした勉強をしないで漫画の日本語を8割くらい読めるようになって、ツアー参加者向けの説明会で教えられた旅行用の短いフレーズが「簡単すぎてあくびが出る」と言い、周りの子より日本語への理解が高いってイキった事もありました。(16歳でした、若すぎる)
でも実際現地に訪れて思い知らされたのは「中国語話者特有の勘違い」でした。それは「漢字だけを読み、内容を推測しただけで自分は日本語がわかる」と錯覚する罠……!
本当は何でもかんでも漢字にするわけじゃなかったし、むしろ日本では「より多くの人(たとえば子ども)にもわかるようなるべく漢字を使わない」のが常と後から知りました。漢字がないと、どれだけ日本語を「読む」(というより内容を推測する)のに長けていても、いざ自分から何かを伝えようとする時全っ然喋れなくて非常にもどかしかったです!ましてやあの頃はスマホどころか携帯すら持ってなかったから、辞書を持ち歩かない限り外出先で単語を調べることが不可能で、すっごく悔しかったです。
以上は私の最初の、旅行先での言語の違いについての思い出でした。やっぱりこれも旅行の醍醐味なんですよね。
ツツリ中国語コラム第1回はいかがでしたか。
本当はもうちょっと短めにしたかったんですが…この…おしゃべり屋…!
今回のテーマの旅行中の役立ちフレーズ自体は本屋で一つのコーナーを埋めるほどのジャンルですし、一回の記事で収められる自信が…ない!なので、旅行関連の質問はもし場面やシチュエーションの指定があったら、たとえばショッピング用、チェックイン用など、「この場面は何と言えばいいか?」のような疑問があったらぜひ質問を送ってください〜!
質問受付用のマシュマロ、コラム用のBlueSkyアカウントはこちらです↓
読んでくださってありがとうございました!謝謝🫶❤️
次回でまたお会いしましょう〜!