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日暮くれ『同じではいられないから』を読んだ

twinkleamblue
·
公開:2026/2/17

八千代と藤次、再会から半年── 会って飲んで、泊まって…お互いの“今”を知っていく。どんな関係でもいい、一緒にいられたら それは本当の気持ち、だけど… わがままでいてほしい 甘えてほしい 抱きしめたい 膨らんでいく欲望に、ないまぜな感情が影を落とし… 『愛だなんて言わないから』続編 名前のない関係は、形を変えていく。

同じではいられないから

待望の続刊……....!ずっと待ってた。本当に。2人の一旦の到達点が来たことに安堵です。

2人がお互いを通して自分に向き合っていく過程や2人の関係性を言葉にして互いに伝えていてこういう過程が繊細に描かれていてよかった。フィクションには認識→告白→恋人→キス→セックスっていう流れが多くあると思うんだけれど(そういうのもすごく好き)藤次と八千代はそうではなくて。再開→恋人(になるかどうか不明)のこの矢印の中に膨大な言葉のやり取りは存在している。わたし(たち)は、2人でいることは、同じ考えや気持ちの2人でなきゃ一緒にいられないって思いがちだけれど、案外違う2人でもお互いがわかろうと向き合っていれば隣に居続けられるし、逆に同じ気持ちの2人が同じだからと怠けて(?)お互いに向き合わないでいたら、どこかで関係に綻びが出ると2人を見ていて思った。だから八千代がここぞってときに自分の気持ちをしまいがちなのに対して、藤次は口に出して「隣にいるよわかろうとしていれば望みが違う2人でも一緒にいれるよ」って伝えたことが、同じでいられなくても、違う2人でも一緒にいれることの証明に見えた。いつも同じ2人じゃなくても、同じ温度じゃなくても、最短距離であれば、隣であれば一緒にいられるってことだね。2人が友だちでもなく、恋人でもない2人組で、固定概念にとらわれず、ただひたすら、互いに向き合って繋がっているのが良い。とても愛を感じる。これからも2人が他者の意見や介入に邪魔されず傷つけられずに自由な関係性でいてほしい。