焼肉と機能性ディスペプシア

txmy
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焼肉を食べてきた。

ホルモン、基本的に嫌いだったのだけどここ数年で食べられるようになった。とくにあのもつ鍋とかにいれるプリプリの部位(小腸の部分らしい)が結構好きだということに最近気がついた。

昔から内蔵系は魚介類も含めて苦手だった。とくに18歳の夏に41.5度の原因不明の熱を出したときに食が細くなったのを境に、噛み切りにくいものや生臭いものが食べれなくなった。

23歳の春、アメリカから帰国する前日から、全く食事が食べれなくなった。3日でおにぎり1,2個くらいしか食べれず、ほんの1,2週間で10kgくらい痩せた。機能性ディスペプシアという診断を受けた。表面上はそんなに問題なかったのだが、多分帰国して彼女(今の妻)と離れて暮らす状況を心のどこかが受け入れられず、体が水分以外の全てを拒否する状況になった。表面上は何も問題なくて仕事にも支障はなかったし、夜は(納期直前以外は)寝れていて、お腹も空いていたのだが、食べ物を口に入れると吐き気が出てくる状態。口が勝手に食べ物の悪いところ、臭みや苦味などを見つけてしまうような状態になった。食の喜びが失われた世界の辛さたるや。あのときには一生戻りたくない。

薬を飲めば少し食べ物が喉を通った。特になぜか辛いものは食べやすかった。運動をした日、とくに水泳をした日はよく食べられることに気がつき、毎日近所の区民プールに通った。試行錯誤を通して少しずつ回復はしていった。

ただ、その後も大きな物が喉を通らないのが続いた。ホルモンは噛み切りにくい部位が多く、臭みがあることも多かったので、特に苦手だった。

大学院に通っていた頃、大学近くのららぽーとに温野菜系列のお店が入っており、そこに「担々肉鍋御膳」というメニューがあった。肉としてはホルモンのプリプリの部分が入っていた。辛くしたもつ鍋みたいな感じだったのだが、辛さもあって食べやすかったこともあり、美味しく感じた。何度も食べているうちにホルモンの噛み切り方を体が覚えてきて、噛み切れるようになったのだった。気づいたら普通に辛くないもつ鍋とかも好きになった。

久しぶりの焼肉でホルモンを食べてやはり美味しかった。今は食に関しては一人前以上に食べれるくらいまで増えた。

ダイエットが必要なくらい食べれるということは幸せなことだ。今日もたくさんのカロリーを摂ってしまった。日課の筋トレメニューをこなしてから寝よう。

@txmy
カラクリ株式会社で何をつくるか考えるおしごとをしてます。