出張で8年ぶりにシリコンバレーに行って、ついでにVision Proを買ってきた。
出国前日にApple Storeのアプリで予約して、サンフランシスコについてすぐにApple本社にあるApple Park Visitor Centerに行った。
カフェテリアついてた。時間なくていけなかったけど、次回は行きたい。
最終日帰国前にホテルで開封した。
帰国して色々とアプリを入れてみて実験したのだが、そのレビューをしてみる。
結論、完全な空間コンピューティングをするにはまだ時代が追いついていないと思った。
VRとしては本当に素晴らしい。世界でSonyしか作れないといわれるこのディスプレイの性能は驚くものがある。ベクター形式の3Dモデルで作られた映像に関しては本当にクリアで、感動的。十分楽しめる。
問題は現実の映像を処理するプロセッサにある。
このプロセッサはこれでも映像処理に関して世界最高のものではあるのだが、動くと若干の乱れがあり、「映像感」は拭えない。
また、Vision Pro搭載のカメラで「撮影」した写真に比べて、リアルタイムな映像は著しく画像が粗い。なるべく遅延なく画面に表示するために画素数を下げているのだと思う。
そのせいで、現実のPCやスマホの画面はほぼ見えない。PC側の文字を大きく表示するか、Vision Pro内にミラーリングするしかない。
映像処理のプロセッサの限界が体験の限界を決めている感じがするが、プロセッサは引き続き脅威的な速度で進歩しているので、きっとこの体験も劇的に進歩していくんだろう。
完全な空間コンピューティングにはまだ早いとは言ったが、使い道がないわけではない。iPhone 15 Proで撮影した娘の空間ビデオ(3D映像)をみるのはすごく癒されるし、狭い飛行機内でも開放感ある世界でゆっくりできた。VRデバイスとしては一級品であることは間違いないので、そういう使い方はしていきたい。