当たり前にネタバレ(?)あるのでご注意。
9/8 BUMP OF CHICKEN 『SpheryRendezvous』の埼玉公演二日目に行った。
西部ドームもといベルーナドームという壁も空調もないドーム(笑)で当然のことながら暑い中、虫の声を聞きながら開演を待った。
開演3分前に売り子のねーちゃんからサーティワンのアイス買ってる人がいてびびった。時間ぴったりに始まるわけじゃないとはいえそんな余裕あるんか。アイスクリーム頭痛なるからきいつけな。
ライブ始まってド頭からやばかった。『aurora ark』の時は『aurora arc』という短いインスト曲があったからそれが頭にくるという予想はできた。が、今回はないから何がくるのか想像つかなかった。『BFLY』も『be there』(4月の長野のライブ)もそうだったはずだけど記憶がない。そんな中で流れたのが『窓の中から』の「あーあーあ」の部分(伝われ)が流れて目ん玉飛び出た。そんな使い方あるんかと。そこから曲に入るかと思えば止まって、始まったのは『Sleep Walking Orchestra』。シングル版とアルバム版で曲の入りが違ったことにも驚いたけど、またしても驚かされた。底が見えない。
続いて『アンサー』になった。アルバムツアー2曲目にして早くもアルバム収録外の曲。度肝を抜かれた。
3曲目で『なないろ』がきて、軌道修正したなと一安心したのも束の間、4曲目は『pinkie』。嘘じゃん。2010年発売のシングルのカップリング曲。誰が予想できるというのか。まあ、そもそもこれやったら嬉しいなという期待はしても、これがくるだろうという予想はしてないのだけど、そこは置いといて。曲の流れとしてもやばいなと。「失くせない記憶」「思い出すと寂しいけど思い出せないと寂しい事」と歌った次の曲で、「未来の私が笑ってなくてもあなたとの今を覚えてて欲しい」と歌うのがなんとも……。
5曲目が『記念撮影』でまた外してきたなと思った。「一本のコーラをはさんで座った」の部分で藤くんが逆ピースみたいなことしてたのがなんかかわいかった。
そこから『邂逅』『strawberry』の新曲ラッシュ。『strawberry』の時にモニターに歌詞が表示されてびっくりした。BUMPのライブでは珍しい気がする。とりあえず記憶にはなかった。しかも、歌い終わった部分の歌詞が消えずに残ってメインのモニターがほぼ埋め尽くされた。なんじゃそれは。モニター全部で4か5あるから問題はないが。
8曲目は『太陽』。太陽なんてタイトルなのにめちゃくちゃ暗い曲。ライブでやるんだという驚き。好きだが。
9曲目『星の鳥』10曲目『メーデー』という過去のアルバムの並びの再現。『星の鳥』は前述の短いインスト曲。アルバムでは『メーデー』の前奏がシングル版より短くなっていて、『星の鳥』が終わると同時に始まるような調整がされていて、初めて聴いた時は鳥肌が立った。それをこの令和の世で再現するとは。マジびびった。
10曲目『レム』。マジか。これまた古いし暗い曲じゃん。最新アルバムのツアーでやるのか。言葉を選ばなければ単調な曲で、アコギ以外はほぼ打ち込みでベースとドラムは割と暇な曲。なんだけど、2番後の間奏で一回演奏が止まって、なんでって思ったらアコギをエレキに持ち替えてゴリゴリのロックなアレンジで再開して頭がパンクした。まるっきり違う曲になっているわけではなく、根底にはしっかり元の曲が残ってるアレンジ。CD化求ム。かと思えばまたアコギ持ち替えて原曲通りに最後まで演奏した。驚き桃の木山椒の木。
11曲目『SOUVENIR』。ハチャメチャに楽しい。これも歌詞がモニターに出て、これまた消えずに今度は山みたいにどんどん積み重なっていく演出。
12曲目『アカシア』。中央のステージからメインステージに戻る時に前奏っぽいけどちょっと違うのが流れてて、絶対これ次アカシアくるじゃんってなってた。最高か。
13曲目『Gravity』。結論から言うとやばかった。藤くんとチャマがありえんイチャイチャしてた。これまでの曲でも向かいあってギター/ベース弾いてたりMCでメンバー同士わちゃわちゃしてたけど、比じゃない。チャマがステージの縁に腰掛けて弾いてるところにハンドマイク持って歌いながら近づいて、隣に座ったと思ったらマイク持ってる手を首からまわして一緒に歌い始めた。何が起きているのかわからなかった。なんなら最後に頭ぽんと軽く叩いて去って行った。なんだあのイケメンムーブ。
14曲目『木漏れ日と一緒に』。まだ聴き込みが浅くて何かを語れるほど理解できていないけど、良いということだけはわかった。「あんまり笑えそうにないまま昨日から今日を明日に繋ぐ」という歌詞がある。13曲目には「今日が明日昨日になって」「雨でも晴れでも空のない世界でもまら明日明日がちゃんときますように」という歌詞があって、そういう繋がりも恐らく意識しているのだろうなというところ。
15曲目『ray』。超楽しい。サビの手拍子いつも忘れる。でも好きなように楽しめって藤くんが言うからいいんだ。ありがとう。
16曲目『窓の中から』。オープニングでちらっと見せておいてアンコール前の最後の曲に持ってくるにくらしさ。高校生と一緒に歌うこと前提で作られた曲だからかコーラスが多めで、それもあって藤くんがめっちゃ煽ってきた。他の曲でもやってたけど、イヤモニ外してみんなの声聞かせてくれって言ったり、マイクを客席に向けたり、消費カロリーがすごかったであろう。楽しい。いやでもめちゃくちゃいい曲なんだよなというのが根底にある。誰にも言えない悩みとかをずっと一人で抱えてたけど、同じようなことで悩んでいる人が他にもいて、たとえ一瞬であっても声を重ねたらこの先一人であっても生きていける。みたいな曲。一般的な曲だと仲間が見つかったからこれからは一人じゃないよ、みたいなストーリーになりそうなのに、BUMPはやっぱり別れちゃうんだなという。しんどい。
一旦終わりの挨拶してはけてった。すぐにアンコールの拍手が始まる。早い。俺はとりあえず座って水飲む。そういえば『be there』の時にも思ったけど、アンコール催促で『supernova』のサビ歌う文化は消滅したのだろうか。あれはあれで好きだったけど。
アンコール1曲目『You were here』。ライブでこれやられたら泣くよ。後奏の時に客に歌わせて、綺麗な裏声持ってんじゃん、そんなの知らなかったよ。という藤くん。笑った。
アンコール2曲目『ガラスのブルース』。最後の最後にめっちゃ楽しいの持ってくるじゃん。好き。そして再び事件は起こった。今度はヒロにヘッドロック()かまして一緒に歌い出した藤原基央。ヒロはちょっとやれやれ顔してたように見えた。んでもってまた客に歌わせる。歌詞にして4行分。ガラスの眼を持つ猫は~聴けないね まで。長い。お前の歌声が聴きたいんじゃいという気持ちもある。が、歌えて嬉しいのもまた事実。難しい。
とにかくめちゃくちゃ良いライブだった。ヒデちゃんのこと一切書いてないけどヒデちゃんも好きだよ。
少々気になったのは、客の拍手が早い。曲の最後の音がまだ鳴っているのに拍手を始めるのはどうなんだ。曲の終わりでギターをじゃんってわかりやすく鳴らして止めたり、ありがとう、って言ったりもするから、その後にするべきではなかろうかというもやもや。
ともあれ、本当に良いライブだった。ありがとうBUMP OF CHICKEN。
(どっか英語の綴り間違ってそう)