夜中に調子の悪さで目が覚めた。
体を起こして ふ、とおでこに手を当てると、自分が思っていたよりも額が広いことに驚く。具合の悪さを誤魔化したくて、両手で自分の肩を抱いた。自分はこんなに大きかっただろうか。
もう子供ではないのだから、体がそれほど小さくないのは当たり前である。頭の先から寒くなる。
以来、体の大きさが不満である。
天井のシミが顔に見えたことなんかない。寝る時は眼鏡を外すから。
というか、布団の中で縮こまるとき、広い膝の凹凸を感じながら、いまいちこの世から消えきれていない気がして不満なのだ。
毎日夜は震えてるの手前。手前というより、震えがくる気配。だから、いまいち耐えられてしまって困る。
多分、体調不良と精神の不安定とうっすら恐怖している大きくなることとが、偶々重なっただけなんだと思う。
目が覚める。
目覚ましが鳴るまで後3時間。
あぁ、損。