1.コリック(腹痛)
原因:医学的な原因は不明とされているが、育児書には空気の飲み過ぎ・ミルクの飲み過ぎなどと書かれる
対策案:
授乳中の体制は背中を立てる
排気のパターンを増やす、効果的な方法を模索する★
4時間以内であれば起きるまで起こさない
おやつミルクは10mlから始めて、最大で1回量の半分まで
広口の哺乳瓶を使う
哺乳瓶の蓋をきつく締めすぎない
苦しくなる前に排気
泣くと空気が入るので、(泣かなくても済む場面では)極力泣かせない
熟睡→レム睡眠→静かに覚醒→ぐずり泣き→ギャン泣き、の工程の、静かに覚醒orぐずり泣きあたりでミルクを上げ始める
授乳後に寝た状態でオムツを変えても起きない&お腹が空いているとすぐギャン泣きに移行するタイプなので、先にミルクにする
※盛大に漏れていたらミルク途中でも機嫌が悪いor泣かれるので中断
適宜お腹のマッサージ/綿棒刺激等
2.発育性股関節形成不全対策(特に左足)
原因:就寝時の向き癖、オムツの付け方、スワドルの着せ方、授乳時の抱き方
対策案:
授乳時に左側に親が来るようにする
就寝時に左側を下に寝かせるようにする
オムツの背中側はちゃんと上まで上げて足の可動域を確保する
スワドル着用時に立膝にならないよう着せ方を工夫する
授乳時に時折コアラ抱きを挟む
やらないこと:
就寝時に頭の右側に枕を置いて左側を向きやすくする
3.吸啜欲求とおしゃぶり
原因:月齢に対して哺乳力が高くすぐミルクを飲みきる。前提哺乳瓶なので飲みやすい。
対策案:10~15分(~40分)くらいかけて哺乳してもらう
飲むのが早い人用のニップルを使う(ピジョンであればスリム用でなく母乳実感)
月齢が上がってきてもサイズアップしない(SよりSSの方が吸いづらい)
ミルクの規定量を飲んでも口が動くときはおしゃぶりで対応
起きている時間に落ち着かせるために使う
寝落ちするタイミング、熟睡したあとに使わない(抱っこと同様に適宜外して泣いたらまたつけるを繰り返す)
4.就寝中に生活音で起きる
対策案:急に大きい音を出すと起きるので音の強弱の差をつけない
ホワイトノイズ等をかけつづける
5.首元口元目元の肌荒れ、脂漏性湿疹、アレルギー性皮膚炎の予防
原因:首元・口元はミルクこぼし荒れ、目元は口元に入れた手で目をこするため、脂漏性湿疹は皮脂過多、ハイリスク児
対策案:基本は清潔と保湿
首元口元は適宜授乳後にミルクを拭き取る
目元は適宜手先をふく
★特にミルクによる肌荒れは、皮膚の傷口からアレルゲンとしてミルクが侵入してアレルギーを発症するリスクがある
全身に保湿剤を塗布することでハイリスク児においてアトピー性皮膚炎を3~5割ほど減らせたとの研究あり
https://sakura-hihuka.com/contents/allergie/allergie_08.html
保湿剤には食品成分が入っていないものを選ぶ
脂漏性湿疹のできている箇所はアルカリ性石鹸で洗う(水分多めの保湿剤で保湿する)