◼️目標
MUST:死なせない
WANT:健康状態良好で1ヶ月検診を迎える(適切なペースでの体重増加、排便、皮膚状態を達成する)、心身健康な状態で0ヶ月目を終える(親)
◼️MUSTを達成するためのルール
MUST:死なせない
・1日3回授乳後1時間くらいのタイミングで体温を測定し36.5-37.5の間に収まっているか/発汗してないかチェック→着せ過ぎによる乳幼児突然死症候群の防止
・おむつ替え時に便の色をチェック→胆管閉鎖症の早期発見
・授乳間隔は4時間以上空けない→脱水防止
※聖母病院では5時間以上空けないようにとのこと→低血糖防止
・縦抱きにするときは常に顔が横を向いているように気にかける→窒息防止
・げっぷが出ないときは体を横に向けて寝かせるor授乳後おおよそ消化しきる30分後まで見守る→窒息防止
・ベッド内で胸より上の位置に物を置かない、ブランケットもかけるなら胸下まで→窒息防止
・添い寝はしない。寝かせるときは必ずベビーベッドに置く。→窒息防止
・柵のない高さのある場所に子を置かない、そうせざるをえない場合は片手で子の頭と肩をホールドしておくかもう1人を呼ぶ→頭部からの落下防止
・沐浴時、振って水滴を落とさない。その他小刻みにも大きくも揺らさない。→脳内出血防止
※後頭部の柔らかい箇所(泉門)を指で支えない、押さない
・帰宅時、調乳前、授乳前、オムツ替え前、オムツ替え後、沐浴前、自分のトイレ後に手洗いまたは消毒→各種ウイルスや細菌による感染の防止
・沐浴前の洗い場の清掃→臍帯部からの感染の防止
・オムツ替え時に脚を高く上げすぎない(特に脚を伸ばした状態で)。本人の意思以外で脚を伸展させない。足裏を合わせる形で持つと伸展防止、上げすぎになる。スワドル・おくるみは足が自由に動くように着せる→発育性股関節形成不全
http://jpoa.org/wp-content/uploads/2013/07/161117.pdf
・着替え時に手足を本人の意思以外で伸展させない→関節の脱臼防止
◼️WANTを達成するための運用
適切なペースでの体重増加
・1日を通して規定量のミルクを与え意識として多すぎ少なすぎともによくないと知る。またミルクの規定量も幅があることを理解する。→ミルクが多すぎ体重が増えすぎるのも心臓への負荷になる。幅を意識しないと、足りないのに追加せず泣かせる/多いのに無理に飲ませ授乳間隔が空き脱水リスクが増加する、などが発生。
・1日トータルの規定量が守れれば内訳はある程度フレキシブルでOK
・子の状態に合わせて都度適正量を見定める。調整する。
メイン量が10mlほど余っても満足そうな顔であれば余らせる
授乳直後に足りなそうであれば10ml追加し、それでも泣く場合は一旦おしゃぶりで対応。それでもダメならおやつで対応
足りない時間帯はおやつ(1回量の半分を最大値として満足するまで)を与える。1日2回まで。その際メインの授乳間隔・授乳量は変えない
ぐずっている時に授乳でごまかさない。空腹サインが出てなければ、空腹以外の要因を探る。授乳間隔は2.5時間程度は空けるよう勤める(頻回になると親がつらいので)。おむつ替え、おしゃぶり、撫でる、丸い体制にする、抱っこ、保湿など落ち着かせたり間を持たせたり2.5時間空けるために誤魔化せる方法があれば試す。
完ミの傾向として、母乳より哺乳瓶のほうが吸いやすいので、授乳時間自体が短くなる(母乳で40分かかるところを20分で終わらせてしまう)。また授乳による疲れ(活動量)が少ないため、授乳開始時間から次の起床までが短くなりやすい。
適切な排便
・丸1日排便がなければ綿棒刺激か腸マッサージ(または両方)を実施する→便秘になると腹部膨満感でミルクが飲めなくなる/不快感で泣き、泣いて疲れ、ミルクが飲めなくなる、などが発生
適切な皮膚状態を達成する
・朝と夕方沐浴後の1日2回保湿剤を塗る、過多な皮脂は取り除く→新生児の角層は成人の半分以下のため保湿能力が低い。保湿剤の外用により角層の保湿機能・バリア機能が向上する。これによりアレルゲンの皮膚への侵入を抑制しアレルギー性皮膚炎を予防しうる。過多な皮脂も脂漏性皮膚炎の原因になるので触ってペタペタする箇所はアルカリ性石鹸などで皮脂を除去する。
・成分の合う合わないがあるので、二の腕の内側など皮膚の薄い箇所でパッチテストをしてもよい(ベビー用であればリスクの低い処方になっていることが多いものの全てOKなわけでもなく、大人用はNGという話でもない)。ワセリンなどベタつくものは不快感が出るのでおすすめはしない。
※ぐずっている時は保湿は首/手首/足首+乾燥している箇所のみでOK
◼️心身健康な状態で0ヶ月目を終える(親)
・まとまった睡眠時間の確保
・昼間のシフト制
・週1半日の自由時間の確保
・会話時間の確保★
・意見のすり合わせ方法の型化
→相手の行動に制限をかけるときは、インターネット上の情報を根拠にしない。双方信じると決めた育児本、公共のガイドライン、対面で会ったプロ(複数の方がベター)からの情報を根拠とする。※根拠がそこまで明確でなくても、自分1人で試してみるときはMUSTに抵触しない限りにおいて双方自由。
・mustルールに抵触しない限りその場で注意しない。
・我々は初心者なので、取れて60点であり、明日を65点にできればよい。相手の足りない40点を都度指摘しない、気にしないようにする。
・週に1回振り返り会をする。
・mustルールに抵触した場合も、怒らない、責めない、糾弾しない。最悪の事態になってもより状況を良くするためのフォローに集中する。