ここ7年くらい、ビール熱が高まっている。というか、2017年にアメリカで働いてた時にIPAを知ってから、ビールの見方が変わった。
IPAが好きだ。日本にいた時は、輸入した1缶1,000-1,500円するやつに課金していた。こっちだと、1缶5-600円で飲めるのでとても良い。おーいお茶500mlが500円するこの国で、日本より安いものは5本の指に収まるくらいだが、その1つだ。
1年前に来てから、毎日、とは言わずともかなりの頻度で飲んでいる。バンクーバーには70-80のブリュワリーがある(真偽は不明)が、50以上はIPAを飲んでると思う。
かなり飲んでいるんだが、飲んでいるくせに、テイストした時のボキャブラリが貧弱すぎる。「うまい」「飲みやすい」「クゥー」の3つくらい。初めて飲んだ人と解像度が変わらないと言われても仕方ない。
実際、「あ、これはうまい」と思った時も、どういうものだとうまいのかが全然説明できなかった。バンクーバーで好きなブリュワリーの1つに行った時に、これと似たような苦味の少ないやつを酒屋で探すにはどうしたらいいかと言われて教えてもらったのがIBUだ。IBUとは International Bitterness Unit。まじで?と思うくらいそのまんまなんだが、苦味の程度を定量化したもの。自分が好きなやつはIBUが20くらいだったのだけど、それくらいのIBUの IPAを探せと。
こんな単純なことで、だいぶ精度が上がった。 IPAはだいたい主観で言えば2種類で、苦味のあるIBU40-60くらいのやつ。それから自分の好きなIBU20前後のやつ。これは生産工程での材料とプロセスによる理論値らしいのでブレはあるみたいだが、どっちかによって、そのブリュワリーが目指してる方向性がわかる。正解がある訳じゃなく、結局はブリュワーの好みによるからだ(らしい。又聞き)。
さらに、美味かったと思ったものこ最大公約数をとってくと、どんなホップを使ってるかでももう1段フィルターはかかる。自分が好きなのはgalaxy, citra, mosaicあたり。simcoe, sabroあたりも割といい。ビールを飲む量に解像度とボキャブラリが全然比例してないんだが、一応定量指標でちったぁ精度があがった良い年だった。
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