🇨🇦2024年に学んだ24のこと(day18): 中古車の買い方

udon
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人生で初めて車を買った。

初めてなので、どうやって買うものなのかもよくわからない。

自分の1年前にイギリスから移住してきた友人に聞くと、「スティーブから買った」という。有名なディーラーかな?と思って聞いてると、どうもスティーブという名前の普通のおっさんらしい。おっさんは昔から車の売買をやってて、ディーラーのネットワークがあると言う。

ざっくり理解したところによると、バンクーバーで中古車を買うには

  1. autotrader.ca といった売買のサイトから探して、ディーラーまたは個人から買う

  2. ディーラーに問い合わせて、そこで買う(HPに大体在庫が載ってる)

  3. Facebookマーケットで個人から買う

  4. スティーブ

の4つの方法があった。スティーブは私達のオプションに入っていたけど、もちろんメジャーな方法ではないと思う。売買のサイトは玉石混交だし、ディーラーは知らないし、facebookで車を買うなんてマジ?(実際ちゃんとしたものも結構あるらしい)という感じだった。なので、友人含むイギリス人複数人が買ったというスティーブに連絡を取ることにした。

何を買ったらいいかもわからないが、とりあえず「キャンプに行くために安めな中古車がほしい」とスティーブに電話した。そしたらスティーブから「OK、探す」ということで返事がきた。スティーブはエージェントというか、車を買いたい人の代理人として市場から探してくれるおっさんらしい。ディーラーの知り合いも多いので、まだ整備中で市場に出てないものも情報が入ってくるらしい(真偽は不明)。

そうして待つこと約2週間、スティーブから「見つかった」という連絡が来た。各メーカーや車種、それからどれくらいの年数だとOKなのかNGなのかもよくわからんが、スティーブの連絡先を教えてくれた友人も似たような年式で同じ車種だったので、「OKサンキュー、じゃあそれで」という返事をした。

こんな感じ。この情報量で100万円の買い物をするのは後にも先にもこれが唯一だと思う。

そこから待つこと2週間。意外とそこから連絡が途絶えたので、「どうなってる?」とスティーブに尋ねると、どうもディーラーが忙しくてまだ車のチェックが終わってないという。別にこの時点でなにかお金を払ってるわけではないし、私達も特段急いでなかったのでそのまま待った。そこからさらに1-2週間後、やっと受け取ることになった。立会の日程を決めるにあたり、直近のこの日はどうか?と聞くと、「その日は娘の卒業式で..ちなみに娘はxxな感じのやつでな」「じゃあその翌日は?」「その日は元妻と会う予定があり..あ、元妻との関係は良好なんやで」「ほな金曜は?」「金曜5PMならいける」という感じで、スティーブはどうも成人前の娘がいて、昔の奥さんと良好な関係を築いているらしいというどうでもいい情報(失礼)も得つつ、車も得られそうな段取りとなった。

結局売り主はディーラーだったので普通にディーラーに行って、スティーブ立会のもと色々な書面(そんなに多くはない)にサインして、保険に入って、金払って、鍵受取という流れだった。カナダでは保険は必須で、バンクーバーは州政府の独占事業なので結構高い(月2万円ほど)なのだが、車を買うのが初めての自分にとっては、保険会社とか選ぶの面倒だしまぁいいかなと思った。保険料は運転年数により減額されるが、日本の分も通算されたのでそれはラッキーだった(それでも高いけど)。

ちなみに引き渡しの日、スティーブは親切に車で最寄りの駅まで迎えに来てくれたのだが、ディーラーについた後も車内で「昔はこんなに家が安かったのに今はこんなに高騰してて..」と世間話に(一方的に)花を咲かせていた。なにか待ってるのかな?と思ったら、全然待ってなくてむしろディーラーの人が我々を待っていた。車以外の情報量も何かと多いおっさんである。

我が愛車のCRV君(色がモグラっぽいからmogって呼んでる)は買って半年になるが、何度か故障を起こしつつ、ディーラーの対応もよく、結果とても満足している。行ける場所を本当に広げてくれて、今年のベストバイだと思う。スティーブも数万円程度払ったくらいなので、良い車にめぐりあえて感謝している。人に紹介するかは微妙だけどね。