引越しのバタバタで忘れかけていた小3娘の授業参観。年明けから仕事の方も余裕がなかったので土曜開催でむしろ助かった。前回、家族全員で見に行ったところ5歳娘が興奮しすぎて学校探検が始まってしまったので、今回は私ひとりでの参戦。
校舎に着くなり足裏の冷えと戦うことを覚悟した。スリッパを持参するのをすっかり忘れていたのだ。今でも後悔している。次は絶対持っていく。
教室に入ると、そこはクラスルームだった(新次郎構文)。黒板、壁時計、クラス目標、マスコットキャラクター、社会科見学の様子などの掲示物。4月からみんなで積み上げてきた時間に包まれるような感覚があった。
3時間目は「暮らし」がどのように変遷していったのかを学ぶ社会科の授業だった。事前に社会科見学で洗濯板を使う体験をしてきたようで、そのふりかえりからはじまった。洗濯板を使って良かった点、悪かった点を考え、発表。良かった点ではみんな「う~ん」と唸っていたが、悪かった点では勢いよく手が挙がった。現在はどのように洗濯していますか?という問いが投げられ、家での洗濯風景を思い浮かべながらそれぞれ発表していた。
その後、洗濯から少し離れて「大昔にあったもの」「90年前~40年前くらいにあったもの」「現在あるもの」と時系列に暮らしについて考えた。娘は現在あるものについて勢いよく「水道!」と発表し、先生は「うん?」と反応した。あとから聞いたところ新居での非接触の蛇口のことを伝えたつもりらしい。それでは伝わらないだろうと思ったが、自分が伝えたいことそのまま言葉に出せたのかと思い直した。
授業の途中で「アイフォ~ン」というヤジのような言葉が数人の生徒から何度も投げられていた。後で娘に聞いてみたところ、以前の授業でジョブズの動画をみんなで見た時に何かがツボに入ったらしく「アイフォ~ン」が流行っているとのこと。ジョブズは自身のプロダクトに強い思い入れがあった。恐らく動画内でも刷り込むようにその名前を口にしていたのだろう。子どもにインパクトを残せるってすごいことだ。
クラスの雰囲気はとても良かった。先生の教え方を見ていると、挙手を促すだけでなく何気ない発言を拾ったりツッコミを入れたりして自然と双方向性を作っていた。また生徒がふざけすぎて場が逸脱しそうになった時には「今は聴く時だよね」と注意を促し場をホールドしていた。生徒は安心感を持って発言しているように見えた。娘ものびのびと楽しそうに授業に参加していたように思う。
授業全体の流れは板書を中心にしていたが、途中で社会科見学の写真を投影する際にはPCを投影するなどアナログとデジタルがミックスされている点も自然だった。生徒側はノートに手書きしていた。授業によってはタブレットやPCを使っているようだ。
帰り道、小3娘は新居からの通学路をエスコートしてくれた。以前私がおすすめしたのとは違う道で「こっちの方が車通りも少ないし、分かりやすいでしょ」と嬉しそうに話していた。たしかに安全そうだ。学童にも同じ道で行けるらしい。分かりやすくていいねと答えた。
半年前に授業参観に行ったときより娘はリラックスしている様子だった。良いクラスに恵まれたのだと思う。もう3学期。次に見に行く時には4年生になってるのか。ほんと、あっという間だな。