「自分の人生を生きるため」に、SNSでミュート・ブロック・アンフォロー機能を多用すると主張する人々がいる。しかし、この行動にはどこか矛盾がある。SNSは確かに自分のコンテンツを発信する場としても機能するが、その本質は他者のコンテンツを閲覧するプラットフォームである。つまり、「自分の人生を生きる」ことが真の目的ならば、これらの機能を駆使してタイムラインを調整するよりも、まずSNS自体の閲覧時間を制限すべきだろう。
ミュート・ブロック・アンフォローを多用し始めたら、それは自分がSNS内の体験に依存しつつある証拠と見るべきだ。見たくないものを排除するために労力を費やす行為は、SNSという枠組みの中でしか自己を定義できない状況を示している。本当に「自分の人生を生きる」のであれば、SNSを眺める時間を減らし、自分で何かを学習・創造したり、現実世界で行動したり、人と直接関わったりすることに時間を割く方がはるかに有益だ。SNSは他者のコンテンツを消費する場である以上、いくらフィルターをかけても、自分の人生の主導権を完全に取り戻すのは難しい。
この指摘に対し、「SNSとの距離感は人による」という反論もあるだろう。確かにその通りだ。私は完全に断つべきだと言っているわけではない。趣味の範疇で収まっているのであれば問題ないだろう。ここで指摘したいのは、SNSの使用法と「自分の人生を生きる」という目標の間に横たわる矛盾について考えることの重要性である。
※なお、明らかなスパムアカウントを報告・ブロックすることは、この議論の対象外である。
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