今回も無事同人誌を発刊できたので使った紙や加工など記録しようと思います。
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□暗闇の中で春雷がきこえた(龍が如く:若+一番)




■新書判|中綴じ製本|32p
■表紙:ホログラムペーパー ウェーブ 195kg|CMYK+白印刷|マットPP
■本文:コミック紙 ホワイト|モノクロ印刷
■遊び紙:前後|ミランダ黒
■きき紙:前後|ミランダ黒
■ホログラム箔押し加工:アバロンシルバー
■印刷:プリントオン|中とじ本セット|オーダーメイド
若と一番をイメージしてデザインと装丁を考えました。表紙デザインはコインロッカー、光と闇の様に表紙はホログラムの光沢を全面に出し開いたら黒の遊び紙が見開きになる様にしてみました。遊び紙もラメが入っているミランダです。
こじ開けられたコインロッカーを表現したいと思い素材の違うシルバーを重ねたら面白い質感になるかなと箔押しをしました。アバロン箔も一度使ってみたかったので今回使えて良かったです。
本当は本文紙替えをしようと思っていたのですが使いたかった紙が高くて…箔の方が価格を抑えれたのでこっちにしました。
本文用紙もタブロと悩んだのですが前回タブロだったので今回本のイメージカラーが白黒なのもありコミック紙ホワイトを選びました。

こっちは試し刷りした物なのですが、白押えの濃度が思ったより濃く出てのっぺりした感じだったので入稿したデータは結構調整しました。例えば後ろのドット?柄は50→30%にしたり正方形の黒は白押えを無しにしたりと。前後感が出ていい感じになったと思います。
イベントの時何人かに質問してもらえたのですが、箔の内側部分は印刷の黒で白押えはしてないのでグラデーション部分から薄ら紙の色が見える仕様です。
もう少し在庫ありますので気になる方は良かったら↓
□月の裏で会いましょう(龍が如く:立華+桐生)


■新書判|手製本|10p
■上からビオトープ マゼランブルー|里紙あさぎ|コニーラップ ブルー
■本文インク:紺|紫
■丁合加工|レトロ印刷
こちらは本文はwebで読めます。初めて手製本で作りました。
折角自分で作るのでカバー部分は何種類か用意してみました。

青、オレンジ、深緑がビオトープで黄色、黄緑はファーストヴィンテージです。
作ってみたら思ったより和っぽい雰囲気になって何故…?となりました。紙の質感かな。


製作途中の写真。
丁合加工で注文したのですが、本文のトンボが両面結構ずれていて(読む分には問題ないのですが)仕上がり指定で断裁までお願いすればよかったかもと反省点。切っても切っても終わりが見えず絶望しかけましたが製本作業も一冊一冊愛着が湧き楽しかったです。


会場では手製本の方は封筒に入れてお渡ししてました。(途中からはそのままのお渡しですみません…)
歯車印刷の封筒です。紙も7種類用意していて、何かシールとか貼ろうとも考えましたが紙が可愛いので使い回しできるようにそのままにしました。
お渡しした方にかっこいいと言って貰えて嬉しかったです…
□以下本やその他小話↓
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今回使う紙や加工が高くて価格が高くなってしまったのがやっぱり申し訳ないと…その分手製本の方は採算度外視で作りました。
次回はもうちょっと価格を抑えて装丁考えたいなと思ってます!でもその分やりたい事ができたのでとても満足してます。お手に取ってくれた方は本当にありがとうございます。
中綴じ製本がオプション外でオーダーメイドになったのが見積もりがちょっと手間だったなと。中綴じのきき紙も弛みが出るので推奨しないとの事でしたが表紙用紙の厚さがあったからか弛みなく綺麗でした。
新書サイズの中綴じをやってみたかったので出来て良かったです。小冊子感あって可愛い。
ホログラムの紙を活かした表紙デザインが本当に難しくてイメージが固まるまで時間がかかったしかなり悩みました…マットPPも元に比べるとかなりホログラムが抑えられてシルバーな色になるので迷ったけどコインロッカーならシルバーな質感かなと。結果箔とも相性よく良かった。
手製本も…webで全部読めるし手製の物って手に取ってくれる方いるのかな〜…と作りながら心配していたのですが、会場で全てお渡しできて嬉しかったです。
中綴じなので面付けを久しぶりにやったんだけど、これが本当に面倒くさくて…少ないページ数でも紙で折って何回も確認してやった。これだけはもうやりたくない…
どちらもやってみたかった物だったしお話も描きたかった話を形にできて良かったです。作っていた時はヒーヒーなってたけど苦労の風化は早く思い返すと今回も楽しく作りました。
やりたい装丁もちょっと一段落ついてしまい、次のイベント予定も何もない状態ですがまた何か作れたらいいな〜と思ってます。