10月19日/いやだよおいやだよお

うき
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公開:2024/10/19

連日体調不良の話でなんですが、尻に謎のできものができています。

位置は、尻の割れ目の、少し尻肉寄りの、

このピンクのところあたりです。まさか30歳になって自分の尻を図解する夜が来るとは、思いもしておりませんでした。ポムポムプリンさんリスペクトで描いたつもりですが、少し肛門が大きくなりすぎたかもしれません。

最初は、季節外れの虫刺されかと思いました。すこし痒みもあったからです。じっさい、夏のカンカン照りの時期よりも、初秋のすこし空気がひやりとする今のほうが、虫をよく目にする気がします。夏は一度も会わなかったコバエにも、10月に入って初めて会いました。台所に放置していた秋刀魚の頭に一匹。人間がもう地球の夏に耐えられないのと同じく、虫も昨今の酷暑は耐え難いのだと思いました。

私の尻に話を戻します。その虫刺されのようなできものに気がついたのは、10月9日のことです。私は日々の気付きや体調の変化を常にメモしているので、間違いのない話です。

どうやら、大便の夢を見たその日に尻のできものに気が付いたみたいです。偶然でしょうか?すこしできすぎているようにも思えます。メモを遡ってみると、この時期はほぼ毎日のように大便の夢を見ていたようでした。

一度怖くなって夢占いを調べてみると、「うんちの夢は運がつくとして、何らかの幸運が来ることを暗示しています」と出てきました。うんちで運がつくなんて、一体誰がそんなふざけたことを考えたんでしょうか。大便は大便以上でも以下でもありません。私の日々に特段いいことは起こりませんでしたし、大便の記憶とともに目覚める朝の気分は最悪でした。夢占いって、そんなダジャレみたいな解釈でいいんでしょうか。腹が立ちます。

尻のできものは、指で押しても痛くはないけれど、爪を立てて強く刺すと奥のほうにすこし痛みが残りました。触った感じは虫刺されと変わらないのに、痒みは強くない。インターネットで「尻 できもの」で調べれば、出るわ出るわ、不安を煽る文言の数々。いちばん最悪なケースは、このできものが「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」という炎症で、放置すれば「痔ろう」になるというものでした。痔ろう。端的に言えば、尻の穴がもう一つ増える病気です。

できものができてから早くも十日が過ぎました。できものは大きくも小さくもならず、十日前と変わらない姿でそこにあります。虫刺されだとしたら、明らかに、治らない時間が長すぎる。

不安なら早めに医者に診てもらうべきなのかもしれませんが、尻をすすんで他人に開帳するとなると、どうにも行く気が起きません。

もしかしたら、そうしてさらに十日過ぎたころには、私の尻に穴がもう一つ、空いているのかもしれません。恐ろしい話ですが……。