ここ数日、両親とくだらないことでゴチゴチに揉め、解決はしたもののなんとなく気分が塞ぎ込んでしまったため、滝へ行った。暑い。水音で涼しげに、とかいう次元ではない。暑い。景色に負けじと滝のように汗を流す私の臭いにつられてか、羽虫が無限に顔にアタックしてくる。呼吸をするたびに何匹か吸い込んでる気がするしおでこには絶対何匹か張り付いてる。眼鏡と顔の間にも容赦なく入り込んでくる羽虫。耳元で絶えず聞こえるブブブブ……という音。滝どころでは、ない。写真を何枚か撮り、退散。
林の中を歩きながら、ここ数日の親との喧嘩と、親への感情のことを考えた。私は両親のことが好きだけど、同じくらいずっと腹立たしい。昔彼らがしたことは全然許せないのに、彼らが歳をとるのを見ていると、彼らに対するいじらしいだとか愛おしいだとかの気持ちも大きくなっていって、あーまだ許してないのになーとか思う。親と仲良く過ごすのは楽しい。なのに時々無性に腹が立つ。今後も幸せに生きてほしい。孝行したいと思う。けど……みたいな気持ちが、ある。
でももう、そんなのはどうでもいいのかも。なんやかんや言っても、そのうち人を憎み続ける体力なんかなくなるんだし、ほっとけば愛だけが残るのだろうな。
帰宅したら猫が溶けていた。かわいい足!