年に何回しか新幹線には乗らない。新幹線に乗るならスマートEXがとても便利。web でチケットを買うことができ、Suica に新幹線のチケットを紐付けることができる。Apple Watch を改札にかざすだけで新幹線に乗れる。めちゃ便利。
この体験はとても最高なのだが、アプリの UI や使用はわかりにくい部分もたまにある。
今回困ったのは、新幹線チケットの Suica への紐付けである。
スマートEX では、新幹線のチケットを自分の Suica 以外の任意の Suica にも紐付けることができる。これは家族分の新幹線チケットをまとめて買った人が、家族それぞれの Suica に新幹線チケットを紐付けるユースケースが代表的だろう。Suica への紐付けは、チケット購入後に、「乗車用ICカードを指定する」というメニューから、それぞれのチケットをどの Suica に紐付けるかを選ぶことができるようになっている。
二人分のチケットを購入したので、それぞれのチケットをそれぞれ Suica に紐付けた。
私のメインの Suica は Apple Watch なので、Apple Watch の Suica に新幹線チケットが紐付いていると考えていたが、Apple Watch では改札が通れなかった。実は、予備としてクレジットカード一体型の Suica もスマートEX に登録しており、その Suica にチケットを紐付けてしまっていたのである。
なぜこんなことになってしまったのか。私は2枚購入したチケットを、それぞれ事前登録済みの Suica に紐付けるという操作を行った。私はこれにより、私の Apple Watch の Suica と家族の Suica にチケット紐付けたつもりでいた。しかし、実際には「家族の Suica」と「予備の Suica」に紐づけてしまっていたのである。私の Apple Watch の Suica は、アプリユーザーである私の「デフォルトの Suica」として扱われて、家族や予備のために登録する Suica とは扱いが全く異なっていた。どうやら「デフォルトの Suica」には自動的にチケットが紐づくようになっているらしい。したがって2枚購入したうちの1枚はすでに Apple Watch の Suica に紐付いていたのだが、予備の Suica に付け替えてしまっていたのだ。
たまにしか使わないのでそんな仕様は当然忘れている。そして、UI からは1枚のチケットはすでに「デフォルトの Suica」に紐付いていることに気がつくことはできなかった。確かにアイコンが違うし、Suica ごとに自分で名前も決められるのだが、たまにしか使わないとアイコンの意味もわからないし、自分でつけた名前も忘れている。ちなみに人のマークがユーザーのデフォルトの Suica を表していて、カードはあとから登録した家族のカードなどを表している。
スマートEXはだいぶ頑張って伝えようとしてくれているが、急いでチケット買っている状況では気がつくことはできなかった。なにも考えずにそれぞれのチケットを選択して、選択肢に出てきた Suica を選んだら、もともと紐付いていた Apple Watch は紐付きが外れてしまったというわけだ。
おそらく毎週この仕組みで新幹線に乗っていれば、なんてことはない仕様だろう。年に一回しか乗らないから問題なのだ。まあ新幹線のチケットはもともと、改札で何枚通したらいいか迷ってしまうので、デジタルになっても難しさは変わらないということか。
ちなみにスマートEX のアプリ自体はわりと好きである。色合いが好みだし、文字とか大きくて見やすいと思う。
自分も「たまにしか使わないユーザー」のこともしっかり考えてものを作りたいと思いましたとさ。