宇田川榕菴という想像

ulo
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目を覚ます。窓を開けて空気を入れ替える。

RRSリーダで新しい記事を確認して、珈琲を淹れる。

冷蔵・冷凍庫の中身と相談して、買い物に行く日はお気に入りの服の前で悩む。

穏やかな日々が続いている。

親に迷惑をかけ続けながら。

未だ働く勇気が出ない。

現実的には収入が欲しいし、興味のある仕事もある。それでも、応募フォームを前にして、具体的な面接の日付や電話番号を考えると胸の中心が重たくなってくる。

いつかはこの重みに耐える足を持たなければならない。いつまでも何もしていないわけないはいかない。

とりあえず、今は休む時期だ、休むことが仕事だ。

いつまでそう思い込んで逃げ続けられるのだろうかと、仄暗い考えに珈琲を流し込む。

泥のような想いも、泥のような水も、ただ苦いと言う味覚になる。