夕方、買ってあったネオレーズンバターロールを食べた。ネオバターロールもネオレーズンバターロールもネオ黒糖ロールも、食べる前はパンを食べたくて手に取るのだが、歯で割った瞬間にパンではなくたっぷり入ったバターの塊に口内を支配されてしまう。あまくてしょっぱい黄色い脂。パンをもうひとつというよりもうひとつバターの塊が食べたくなる。バターの塊を美味しく味わうために、我々はロールパンのサイズ感と軽さを必要としている。
欲望にまかせて4個食べてしまった。バターの塊が入っていることが、単なるバターロールではなく「ネオ」である証なのだろうか。たしかにパッケージの「ネオ」はバターを思わせる黄色で描かれている。口周りがバター臭くなったので、洗面所に行って水で拭った。数十分後、坂を転がり落ちるように眠たくなって困った。