近所の喫茶店で日記を書き、香山哲『プロジェクト発酵記』を片手に日記本の制作についてあれこれ考える。隣に若いおとなしそうなカップルが座っていて、親密な関係に特有の、口周り5センチくらいしか音を飛ばす気のない声量で会話している。ニンテンドーSwitchのCMを思い出す。年末あたりから流れ始めた、こたつでカップルがゼルダの伝説を遊ぶCM。他愛もなくゲームを楽しんでいるだけなのだが、それこそ声量や視線からずっとイチャついている感じが伝わってきて、こんな生々しいものを大々的に流していいのかと見るたびに軽く緊張してしまう。
夕方、新宿に移動して紀伊国屋で本を買い（ついにウルフの日記を購入した）、テアトルで『笑いのカイブツ』を観た。
昨日買ったblueoverのスニーカーを一日履いていたのだが、新品の靴を履いて歩き回ったのにまったく痛くも違和感もなくて驚いた。初日にかすかな靴擦れも起きないなんてそんなことあるだろうか。ブランドのサイトを読む。日本人の足の形状に合わせて幅を広く甲を低く作っているらしい。試着した時足がすっと入る感覚に驚いて買ったのだがその判断は間違っていなかった。靴単品で見ると見た目はややぽってりしているのだけれど、履くと馴染んでプレーンな雰囲気になるのも良い。