溝の口のサンマルクでりんごジュースを飲みながらドゥルーズ『差異と反復』第三章を読む。来週月曜から隔週で福尾匠さんのオンライン講義(フィロショピー)がはじまるのでその予習として。言っていることはわからないが言わんとしていることはわからないでもない、くらいの感じでときおり意識を飛ばしながらページをめくる。席の目線の前にトイレがあり、つねにひとり戸の前で待っている。思考することについてデカルトやカントを批判しながら論をすすめている。それはわかるが、出てくる概念の意味やそれと他の概念・用語との関係はぼんやりとしかわからず、裸眼で生活しているような気持ちになった。福尾さんによると参加にあたってはオンライン講座の紹介文が読めて人文学に関心があれば十分らしいけれど、ほんとうに大丈夫なのだろうか。20ページくらい読んで近所の24時間営業のマクドナルドに移動し、ベーコンポテトパイとホットコーヒーを頼んで20ページくらい読んだ。夜10時のマクドナルドなんてひどい治安だろうなと思っていたが、勉強している人ばかりで静かな空間だった。目が上滑ってくると、店内ラジオで知らないアイドルがマックのポテトが世界で一番好きで、とはしゃぐのが聞こえてきた。帰宅する。youtubeをひらくとちょうど福尾さんが講義の販促用の配信をしていた。流していたら初回までにテキストを読んでくる必要はありませんと言っていた。
↓企画の説明だけでも面白いので読むといいです