退去立会いのために前の家に行った。三日ぶりの最寄駅からアパートまでの風景はどことなくいつもと違っていて、もう私の町ではないのだと思った。無事に立会いが終わり、フラッフィーさんに寄ると顔を覚えてくれていた店員さんがいたので、引っ越すんです、クリームパン好きでした、と挨拶をして、クリームパンは買わずエビとアボカドのサンドを買って公園で食べた。夏ではないけれど迫る季節の気配がひしひしと感じられるくらいにはまぶしく暑かった。目の前で鳩が脚を畳んで座り込んでいた。ここに来ることはほとんどなくなるだろう。新居はすこし狭くて、前は気にならなかった本棚が強い圧迫感を発するようになったし、町にはいたるところに居酒屋と中華料理屋とパチンコ屋があって、慣れるのには時間がかかりそうだ。
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過去日記(2023.10.1〜12.25)
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