近所の中華料理屋で、こども向けに「春休みチャーハンの日」という企画が行われるらしい。地域の社会福祉協議会の共催で区の掲示板にチラシが貼ってあった。小中学生限定先着30名で、当日はチャーハンの作り方を見て、みんなで食べるだけのようだ。春休みチャーハンの日。
なんて素晴らしい企画なのだろうかとうっとりしてしまう。まず、みんなでチャーハンを食べるというのがいい。絶対に思い出になる。30人もいればふだんのコミュニティとは違う子ともテーブルを囲むだろうし、チャーハンきっかけの友達ができるかもしれない。あと中華料理屋でチャーハンの作り方を見させてもらう機会なんて大人になってもそうそうない。食育、職業教育としても意味がある。
タイトルにも心掴まれる。「春休みチャーハンの日」。お昼の1時間程度のイベントにもかかわらず、「日」として位置付けている。これが「みんなでチャーハンを食べようの会」だったら、悪くはないけれどタイトルそのものの引きは弱い。実際こどもにとっては「春休みチャーハンの日」になるだろうし。
そしてもっとも驚かされたのは、チャーハンとくっつけてお似合いなのは春休みだったということ。夏休みよりも冬休みよりも、春休みこそがもっともチャーハンとマッチしている。しっくりくる。30年近く生きてきて、どの休みがチャーハンと合うかなんて一度も考えたことがなかった。