喫茶店でモーニング。日記を書いて、本を読む。厨房から店員の話が聞こえてくる。中年女性のほうが、以前この店でアルバイトしていた遅刻常習犯のオオタくんと偶然再開したらしい。まったく気づかなくて、声をかけられてもすぐに思い出せなかった。認知症なのかもね。若い男性店員がそういうことじゃないすよ認知症て、と返していた。そのあとどういう流れかわからないが授乳の話がはじまった。酒飲むと張るとか和食がいいとか。
カフェオレを飲みながら『モロイ』の続きを読んだ。第2章に入り、語り手がモロイから変わって段落分けがされるようになった。それだけでだいぶ読みやすくなる。ブロックの区切りをこちらで考えながら読まなければならないことで負荷がかかっていたのだなとわかる。
「ジャックはぶつぶつ言いながら、指をしゃぶって遠ざかった。まったくいやな、そのうえ非衛生的な習慣だが、すべて考え合わせれば、鼻に指を突っ込むのよりましかもしれない。もし指をしゃぶることで、指を鼻か、それともどこか別の場所に突っ込むことが避けられるというのなら、ある意味では息子がそうするのも道理にかなっていたのかもしれない。」p140,141