銭湯の黄色い湯に浸かっていると、サウナからサウナハットをかぶった若い男が二人出てきた。カーキとオレンジのサウナハットで、オレンジの方は肩甲骨くらいまでの長髪だった。この銭湯はサウナが有名らしい。まだ入ったことはない。
湯のなかで、仕事で早まっていた身体のリズムが徐々にほどけ落ち着いていくのがわかる。職場はファイナルファンタジーで言ったら常にヘイストがかかっているような感じで、一週間経って多少慣れてきたけれど、今感じている新鮮さが薄れたらただ疲れるだけなんじゃという不安もある。
せっかく銭湯でリラックスしているはずなのにこんなふうについ仕事のことが頭を占めてしまう。はやく慣れてしまいたい。