モモ、時間ドロボウ

わたし
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タイトルはモモと名付ける由来となった、ドイツの児童文学作家・ミヒャルエンデの代表作「モモと時間どろぼう」から。

猫に名付けるとき、二文字がいいと思った。呼びやすい名前にしたい。でも、ご飯の名前は何となくつけたくなかった。それと、店員さんから「名前をつけたら、本当に名前通りに育つんですよ。例えば姫って名付けられたら、本当にお姫様みたいになるんです」という話を聞いていたから、ちょっとだけでも意味を込めて、気持ちを込めて名前をつけたいと思っていた。

だから、モモ。ミヒャルエンデの文学作品の代表作。不思議な女の子、だけどモモがいると、周りがちょっと優しく穏やかになる。そんな子になってほしいと思って名前をつけた。

そういえば、引越しは下旬にすることになった。

新しい新居は1LDK。今の1Rよりもずっとずっと広い。その分家賃は高い。当たり前だけど。まあでも、改めて家計の見直しも出来るし、モモのために仕事を頑張ったらもっと稼げるようになるかもしれない、という希望的観測がある。3年後くらいには年収1000万以上にしたい。これはこっそりとした目標。

最近、いろんなサイトで家具を見ているのだけれどとても楽しい。1Rでは友人を招けるような広さはなく、実用性重視に振り切っていたから、次の家では友人を招けるような家にしたいな、家具も、コスパの良さよりも自分が快適かどうかで決めようと思った。

引越し日の二日後にモモをお迎えすることにした。実は私がモモを迎えると決めた日はショップのキャンペーン中で、今ならケージが無料で付いてくるというとんでもないお得なキャンペーン内容だったのだ。ケージは、普通に買えば1〜2万はする。すごい。とってもありがたい。

ケージを届けられるのは引越し後になると言われたので、引越し当日の、ケージのない家にモモを迎えるのはかわいそうだろうな、と思い日にちをずらした。早くお迎えしたいけど、モモが心地良い環境にして迎えてあげたかったから、そこは我慢だ。自分のエゴで彼女を振り回すのはいけない。飼うことそのものがエゴだったとしても。

さて、昨日もモモに会いに行った。ショップの人に引越し先が決まったことや、これからの手続きに付いて聞きに行ったら「今日も会っていきますか?」と言われた。いいんですか!?と聞いたら、そっちの方が嬉しいですよ〜とニコニコしてくれて、モモを裏から連れてきてくれた。

相変わらずニャーニャー鳴いてる。可愛い。

つぶらな瞳。

ちっちゃい。

不満なのか遊びたいのか。

隣にいる犬が気になる様子。

お顔が美人だなあと思う。

可愛い。

可愛い。

ずっと可愛い。私はまだ抱っこがぎこちなくて、モモにちょっと嫌がられてしまうのだけれど(それはちょっと寂しい)。でも店員さんから、「緊張は猫にも伝わるんですよ。だから、一緒に過ごしていたら慣れていきますから、大丈夫ですよ」と言われて少し安心した。

ショップの店員さんたちと離れるの寂しいね〜とモモに話しかけたら、店員さんが「でも、お姉さんの元に行くことによって一途な愛がもらえるのはこの子にとって幸福なことですよ」と言ってくれた。そうか。ショップはいろんな子がいるから、モモを第一優先に考えることはできないし、ずっとモモをかまってあげることもできない。だから、私の元に来るのはモモにとって幸福なことなのか。

そうなのか、と妙に納得した。幸福かぁ。幸福にしてあげたいなあ。

モモを見ていたら気がついたら一時間くらい時間が溶けていた。モモ、時間どろぼうだね。

@uminosokokara
日常の備忘録。どこにも共有しないでください。静かな場所で静かに自分のためだけにこれを書いてます。