二日目は晴れた。
京都駅に一度寄って、コインロッカーに荷物を詰めて身軽になったあと、晴明神社へ向かった。
思ったよりミニマムな境内だった。安倍晴明の逸話が壁に描かれていて、読んでいて普通に楽しい。
本殿に挨拶をして、ゆっくりと境内を歩く。ここの神社は優しいとは違う。怖くはない。けれど何というか、ツンデレ?というか、俗的な言葉を使うのは大変失礼なのだけれど、そんな雰囲気だった。ツン要素が大きいかもしれない。優しい神様〜という感じではない。厳しさもある。
「神様は日頃色んな人からお願いをされて大変かと思います。でも、もしよければなんですけれども、今後私に厄がかかるならそれを祓っていただけませんか?よかったらおみくじでご助言ください」って心の中で話しかけたら、おみくじでダイレクトに返事が返ってきた。
こんなことあるんだ。
だけどそれぞれの項目の回答はとても優しくて、ああ、優しいな…ってなった。
ちなみに友人にこの話をしたら爆笑していた。そんなど直球に返ってくることある?と。そう、直球すぎて笑いました。
ちなみに、晴明神社の前にいた大きい狛犬?式神?がとても可愛かった。でかい。
二社目は大将軍八神社。
晴明神社から歩いて25~30分程度だったので、運動がてら歩いて向かった。
不思議な神社だった。
静か。気配が優しいとも違う、でも怖くない。鈴の音がすごく綺麗だった。神主さんが祝詞を読んでいて、一人で聞けたのが贅沢だった。
ここのおみくじの言葉もとても優しかった。
そばにいるのだから、信じなさいと言ってくれている気がした。
末社には土地神様が祀られていた。土地神様はその土地の人たちの願いを叶えるのが最優先だから、ご挨拶だけしてきた。
三社目は北野天満宮。
実は大将軍八神社から北野天満宮は歩いて6~7分程度で着ける。
とても素敵な雰囲気だった。気配というか、空気が好き。髭切(鬼切丸)がいるところだ。
人が多かった。祈祷もしていた。
本殿にご挨拶をして、ゆっくりと時計回りにぐるりと回ってゆっくりと歩くのが気持ちいい。
色々一方的に話をした。これまでのこととか、これからどうしようかなって思ってることとか。晴れていたから日差しが気持ちいい。肺に入り込む空気が冷たくて気持ちがいい。
色々と話したあと、ちょっとここでも神様からの言葉が欲しくなった。
もうすっかりおみくじを自分の運を見るのではなく、その神社の神様と会話をする言葉のツールとして使っているので、特に運は気にならないかな…と思っていたら、何と凶を引いた。
「凶ォ!???!!!!!????」
驚いて思わず声を上げてしまった。めちゃくちゃ驚いた顔をしてしまっていたと思う。人生で凶を引いたことなんてなかったからだ。
書かれていることがまさにその通りで、しなしなの馬になってるっていう表現が的確すぎて笑った。
けれど、各項目に書いてある言葉が本当に優しい。凶なのに、たくさんいいことが書かれている。
大変なことがあるけれど、それでも耐えれば神様が力を貸してくれると書いてあるのが嬉しかった。めげずに頑張りたい。
北野天満宮は気に入りすぎて、ずっとぐるぐる境内を回っていた。末社にもご挨拶したり、また時計回りに歩き回ったり、聞こえてくる祝詞に耳を澄ませたり。
そして、社務所にこれまた自分にぴったりのお守りがあったから買った。星まもり、というものでカードの形をしている。
私が買ったのは白いやつで、開運招福、心願成就、就職達成、趣味達成に効くという。これだ!これしかない!と思ってちょっと楽しくなって買った。
満足するまでぐるぐる回って、そろそろ休憩したいと思い、近くのカフェに入った。
コンフィチュールがとってもとっても素敵で美味しい。そしてそのコンフィチュールを使ったパフェがめちゃ美味しい。
というか、コンフィチュールがどれもめっちゃ美味しい!コンフィチュールって打ちすぎてよくわからなくなってきた。珍しいアールグレイ味があったので自分へのお土産として買ってきてしまった。
ゆっくりパフェを食べてアールグレイを飲んで、一息つく。
次は神泉苑。電車で向かうのは結構複雑だったので、タクシー使ったろと思ってタクシーに乗る。
苑の水が綺麗だったらよかったなあ…残念。
でも黒鷺がいた!!珍しい。鯉もたくさんいて、基本的にはみんな黒なんだけれども、金色の鯉が一匹だけ見えた。
それとアヒルが寝てた。なんで?でも可愛かった。ちなみに二匹いた。
最後は若一神社。
見えざるものって感じ。少し体温が涼しくなる感じ。
楠の木に座敷わらしがいると言われているからか、絵馬の形が座敷わらしのものがあった。
大きい。立派。
この楠の大木は道路にはみ出してる。普通そういう木って道路開発の時に全て伐採されてしまうものだけれど、ここはそういう、見えないものがあったから伐採されなかったのかもしれないな〜と思い、しばらくベンチに座って木を眺めていた。
満足だ満足だ、と思って神社を出て歩いていたら横断歩道が青なのに車が勢いよく突っ込んできて、目の前で人が轢かれそうになりギリギリセーフのところで轢かれなかった、というとんでもない場面に遭遇した。
ちなみに私は青信号に切り替わったあと数秒止まっていて、歩き出すのが遅かったから無事だった。多分あそこで切り替わってすぐに渡っていたら、バッチリ轢かれる位置だった。
びっくりして隣にいたお兄さん(こちらもびっくりしていた)とお互い大丈夫ですか!?と確認を取り合った。無傷なのにね。
ちなみに轢かれそうになった自転車に乗った女性はブチ切れて(当たり前)運転手に怒鳴っていた。運転手も車を止めて女性と言い合いをしていて、私と男性はしばらくそっちを見つめたあと、まあ警察…呼ぶなら当人たちが呼ぶでしょ…となり会釈をし解散した。
最後の最後でとんでもない目にあった。いや、もしかしたら助けられたのかもしれない。
あとは京都伊勢丹でおいし〜〜〜い干菓子を買って帰ってきた。
また行きたいなあ、京都。叶うなら、お礼参りをしたい。願い事がぜ〜んぶ叶った時、お気に入りの服を着て、お気に入りのバッグを抱えて、京都に行きたい。そう遠くない未来だったら嬉しいな。