ゲーム。
面白かった~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!よかった。文字でのネタバレを若干含む。
1989年の「森林監視員」が主人公。広大な森林が火事にならないか見張る人のミステリなアドベンチャー。レビューだと「プレイする小説」「良い映画を一本見た気分」と散見され、だいたいそんな感じ。あ~読後感。
オープニング中の不穏感と、主人公の今の目的が明かされない不安さに「コイツもしかして樹海に自殺しに来たのか?」と思った。全然そんなことはなくてよかった。あらすじを把握しないでプレイするとこうなる。
ゲーム中は「地図とコンパスで方角を合わせながら、徒歩で向かう」時間がほとんど。お散歩が好きなので苦でなかったし、自分にしては珍しく、迷子にならなかった。すごくない!?!!方向音痴もこの装備なら目的地にたどり着けるんだ………。これはいい学びだ。まあ地図に現在地表示があるから助かったんですけど…。
ストーリーがよかったのもそうだけど、「物語の終わり」「謎の終わり」「舞台の終わり」が一気に収束に向かっていく感じ、最高~~~!!これだからミステリは最高なんだ。
とは言え、プレイ中はわりと雰囲気が怖くて怯えた。夜の森+ミステリならではの不信感は…………怖い。ゲームは能動的だし、ミステリ小説と違う生身の恐怖がある。怖すぎて、ストアページのタグにホラーがあるか確認しに行った。なかった。
あと「誰かに会えるかと目的地に向かうも、結局孤独が確定する」現象も度々あった。サブノーティカでも散々味わったが、わりと好きな孤独かもしれない。ゲーム的にはカットできる余白だけど、カットされなくて嬉しい。
常に景色が綺麗でいい。Sky的な色合いのアレ。昼・夕・夜でがらりと雰囲気が変わるので、「ここ景色いいな~あっ木漏れ日ですねえ~」って呑気したり、「遠出したけどこれ日没までに帰りつけるかな…………」という強めの不安が生まれて良い。
他によかったのが~アイテムとしてのカメラ。回数制限がある使い捨てで、スクショ代わりにもなる。本当によかった。ストーリー的に必須な場面があるかな~?と迷ったけど、景色がきれいなのでついばんばん使ってしまった。ラスト付近でちょうど使い切った。それでよかった。
それから、内容に関連性はないが、ものすごくムジュラを思い出した。
レビューに「迷って9時間かかった」「総プレイ時間平均7時間程度」って話があるんだけど、自分は3時間でクリアだった。え?短くね!?寄り道は確かにしなかった。道を一度外れると、迷って死ぬので…………
クリア後特典で、開発者のコメント付きでプレイできるモードが解禁された。何それやりたいんだけど!!?!?! 当然のごとく和訳がなかった。全て英語だ。英語力を鍛える理由がまた一つ増えてしまった。一緒にお散歩用モードも追加された。この景色の中をゆっくりお散歩したかったので嬉しい。
いやあ~~~~~~~よいゲームだった。派手さはないけど、トゥルーエンドってこういうものだ。リアルINTの謎解きが求められる場面はないけど、「ん?」と思ったところは後々スムーズに回収されていった。なんか……「ぼくのなつやすみ」のプレイ後ってこんな感じじゃない?やったことないけど。大人版ぼくなつ。面白いゲームだった…。