鏡のマジョリティア

倉林
·
公開:2024/7/5

ゲーム。やった。

タイトル画面のスクショ
  • 主人公は流行っているカードゲームのルールを一切知らないのに

  • 知っている前提でみんなが特有用語をバカスカ使いまくるから

  • 頑張ってメモを取りつつ正しい意味を推測し、カードゲームの試合で勝利を目指す

というゲーム。

自分だけが用語もルールも知らない中で勝ち続ける、『暗中模索カードゲーム』です。正気か?

ゲーム概要からもう面白い。だいたいこの通りのゲーム。

ここで俺はチーツクでマナパワーを半分デスマナして3枚コレクトすることで、場にジェムが4枚揃うことになる!
ちなみに、元のヘックスが0じゃなくても、レジリエンスがないからサモンギャップでどの道アタックできないですよ?

初っ端からこういう感じで話が展開する。本当に面白い。オフチョベットしたテフをマブガッドしてリットにします。単語の説明がまた別の単語だったりするからとんでもない。

用語解明のための機能はよくできていて、「用語に対する一言メモ」と「色分け」、「その用語を使ったカード・発言の履歴の閲覧」もできる。便利すぎる。進行度に応じた「ゲームのルールまとめ」を作るイベントもあり、操作と答え合わせはごく簡単。解明は簡単じゃないけど、程よい難易度だった。

7days end with youといい、こういう言語パズルって好きだ。

一人だけあるあるネタに乗れない主人公のスクショ

一人だけあるあるネタに乗れない主人公のスクショ。

 

アイデア勝負みたいなゲーム概要のわりに、カードのルール自体もしっかり作られている。カードゲームあるあるの「カードを中心に世界が回っている」感が伝わってくる。ひたすらスゲ~ってなっていた。本当に普段からカードやってる人が作ったんだろうなって感じ。奥が深い……。

中盤からは言語パズルに加え、ごく普通のカードゲームバトル要素が大半を占める。どれも本気で戦術を考えないと負ける。勝てばOKで、解法はいくつかあるのがいいね。ホビーバトル文脈。俺とマジョリティアで勝負だ!

カードゲーム素養のない倉林は「デッキ構築」という概念からして本当にさっぱりだった。カードゲーマーってそういうことやるんだね。中盤からの戦闘部分はだいたい攻略を見た。(お世話になりました:鏡のマジョリティア攻略記事

システムもカードゲームも面白いんだけど、ストーリーもちゃんと面白かった。これは多少攻略を見てでもプレイしてよかった。もちろんバトル文脈に乗るためには自力で勝てればなおよし。

いまがスペラフェイズってことをうっかり忘れてそうですね。いまがスペラフェイズってことをうっかり忘れてそうですね。いまがスペラフェイズってことをうっかり忘れてそうですね。いまがスペラフェイズってことをうっかり忘れてそうですね。いまがスペラフェイズってことをうっかり忘れてそうですね。

ルールを覚えない主人公に何度でも教えてくれる頭脳派の履歴。

テキスト

カードゲームなので、カードがいっぱい出てくる。カードには個性があって、ステータスや特有の絵などが付いているんだけど、その中のフレーバーテキストがものすごくいい。

意味や効果は持たないけど、ちょっと雰囲気を出すために添えてある文章。例えばこんな感じ:

不公平な女神様/『気まぐれ』という言葉を辞書で調べれば、この世界の女神様の名を知ることができる。

風の魔女/まるで彼女は、風のように自由だ。いや、きっと風の方が、彼女のように自由に吹いているのだろう。

この、ホビアニにおける真剣な世界観のフレーバーテキスト、本当に嬉しい。かわいい。フレーバーでお気に入りを選びたくなっちゃうね。

いやし人形でびちゃん/かつては世界を牛耳ろうと企んでいた彼も、今となってはごらんの有様だよ。

にこりんぼう兄弟/気の合う仲間と意気投合したおこりんぼうは、怒りを忘れて今日も笑うのだ。

とてもいい。

カードは下位・上位互換というか、進化先・パワーアップ先みたいな概念もあって、そういうカードはフレーバーテキストも連続した物語性を持っている。

新米冒険者ガゼル/その時の彼はまだ、笑顔を絶やすことのない好青年だった。

熟練の冒険者ガゼル/「もう、誰も死なせたくない……」

何があったあ~? 熟練ガゼルは能力もかなり使いやすくていい。味わい。

カードのストーリーだけを見てもす~ごいいい。フレーバーテキストだけあと三百枚くらい書き下ろしてほしい。

「マジョリティア」用語一覧

記念碑。

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