星影の館殺人事件

倉林
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ゲーム。やりたかったのをやった。

怪異ミステリ。らしい。面白かった~~~~~~~~~~~~~。

導入のスクショ

怪異要素が主軸で、中身は京極堂みたいな妖怪小説に近い。が、←の字面から受ける印象よりは、真っ当なミステリをやっている。オカルト部分がちゃんと謎解きの枠組みに入っている。でも謎解き外の面白さもちゃんとあるので、このゲームを「ミステリ」として出すのは損な気もする。

グロ要素はほどほど、露骨なホラー要素はなし。ドキっとする場面はそこそこ。そこそこ怖くてよかった。

かわいい

ミステリなので、いわゆる「推理メモ」がある。集めた疑問・情報が自動で記録されるシステムで、いつでも参照できる。これを見ながら調査を進めることになる。

推理メモにない情報が必要になることもある。「メモに残らない情報・描写・登場人物との会話」を覚えてないとならないところとか。ほどよく頭を使った。でもそういう時に正解の選択肢だと……………楽しいんですね~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!ここの塩梅がよかった。

奇天烈相談ダイヤルといい、制作者さんはヒントの出し方がうまい感じがする。少なすぎず、かといって親切すぎず、ゲームをした感が得られる。

無料だからプレイしたけど、正直言うとそこまで期待していなかった。ミステリ+ゲームって、わりと面倒そうで……。でも全く不便などなくて面白かった。ボリュームもそこそこある。これが無料なのはすごいことだ。

ネタバレがある

ゲームオーバーはなし、クリア率は94%とかそれくらい。夜の探索で証拠一つを拾えなかった。やりながら気付いてはいたけど、アクション回数が足りなくて諦めた。悔しい。

でも選択肢はスムーズだったし、プレイはだいぶ順調だったのではないか。クリア時のプレイ時間は7時間だった。

  • 助手ちゃんがかわいい。

  • おさむとの狩りシーンで、鳥の鳴き声がず~っと引っ掛かってた。ラストで意味が解けたの気持ちい~~~~~~~~。すぐ人物一覧を開いた。この作品は伏線の回収がうまいし、プレイヤーにも薄々感づける・推理を促せるバランスなのがいい。

  • おさむとこずえの馴れ初めが気になる。語ってほしい。

  • おさむ聞き込み時の「愛している。」というストレートな返答、エンディングを見てからだとかなり味わいが増す。変わらないことがあるって嬉しいことだな…

  • おさむがああなったのがいつかって描写あったっけ? なかったよね。でもまなぶが7歳とかだから、7~8年は前だ。だいぶ長い。

  • まなぶが全体的に怖すぎて笑う。特定シーンを夜中に見たら中断してたかもしれない。

  • 「殺害時と今の状況が酷似している」ここの緊張感がやばすぎて多分10分くらい置いた。描写を覚えておいてよかった。

  • 最も迷ったのはおがもの問いに対する「男装」関連の選択肢。覚えてねえ~~~!!! こういうささいなことを自発的に覚えておく・気付けるのが探偵なんだろうな。主人公はどっちかてと情報屋らしいけど適性がある。

  • 事件が解決してめでたしめでたし、なんですけど、色々を考えるとわりと全員不幸じゃない? 平和の土台が危うすぎるし、破滅しかない気がする………………

  • 何も知らないこずえさんかわいそう。

  • 分かってしまった探偵」と「分かられたことに気付いているおさむ」のラスト会話よすぎ。ちょっと趣味に合致する。

  • おさむのキャラめっちゃいいな~~~~~………………

  • てかおさむが強すぎないか? フィジカルじゃなくて精神が……。ああいう厭味ったらしい亭主関白キャラは、普通かなりの稚魚じゃないか?あれは流石の当主だわ。

  • 事件を通して全員がめちゃくちゃになってる。全員はいいすぎか。でも大半はめちゃくちゃになってる。幸せに暮らしてほしい。

  • ラストに情報を見返す時間の読後感のよさ。

@umumbrella
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