【小説】隣の兄ちゃんから聞いたんだけど

undeuxc
·

すべての話の冒頭が「隣の兄ちゃんから聞いたんだけど」というセリフから始まるミステリー小説。一人称視点で展開される上に、「隣」は隣の家でもあり隣の席でもあり、「兄ちゃん」は愛称なだけで年下だったり又聞きしただけの赤の他人だったりする。しかも各話で語り手が違うので、数話越しに「隣の兄ちゃん」として語られた人物視点で話が展開されることもあり、それに気づくと人間というのは伝言ゲームが下手で、なおかつ思い込みが強いんだなあという、至極当たり前の事実を実感させられる。詳細は伏せるが、読了後は隣の兄ちゃんたちの印象が変わるので2周目は必須。ネタかと思いきや、そこそこ惑わせるうまいミステリー小説だった。

@undeuxc
日記みたいに使えたらなとおもってます