【小説】チートガチャ失敗者のやり直し旅〜即死ギフトが強すぎて剣豪スキル持ちの献身奴隷とふたり旅をします〜

undeuxc
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略してチーガチャ。タイトルが長い、典型的なウェブ小説。舞台はご存知ナーロッパで、成人になるときに、信託でギフトを授かるのが習わし。木こり一家のひとり息子の主人公は、物語が大好きなので冒険者になれるような武器のギフトが貰えるといいなと期待するも、授かったのは「鑑定願」のギフト。物の価値が分かるというもので、商人向きらしい。たしかに旅は出来るけど戦えないじゃん! とぶーたれた主人公はとある黒い噂を耳にして、「チートガチャ」を試してみることに。本来ひとり1つのギフトが2つに増える上に、成功すればチートと呼ばれる桁外れの能力を持ったギフトを授かれるのだとか。ちなみにこの世界のチートは呪いというニュアンスらしいので、主人公は危険を承知でガチャにチャレンジ。ギフトを授かると手の甲に印が出る(便利だな)仕組みらしいので、もうひとつのギフトが獲得出来たのはすぐわかったものの、同席していた怪しげな商人が血を吐いて死んでしまう。タイトルがネタバレなので第二のギフトが判明するまでの人がバタバタ死んでいく流れは正直だるかった。

こうして主人公は見事チートガチャに勝利したものの、「見たものを即死させる」ギフトを授かったため、強制的に外れることのない目隠しをさせられてしまう。まあ、そのまま歩いたら文字通り歩く殺人鬼になるので……。それと、チートガチャという呪いアイテムに手を出したことと神のギフトを私利私欲で増そうとしたことなどが罪に問われ、国を追放されてしまう。が、チートとはいえ目隠しされてるし一応呪いの類なので護衛として奴隷の女の子を同行させられる。言わずもがな主人公はこれからずっと目隠しなので少女の顔を見ることは出来ない。同行者は亜人の少女で、見た目は竜人ぽい。奴隷であるのは亜人ゆえで、本人は「剣話」のギフトを持っているめちゃつよガールである。剣と話せるので強いらしい。謎である! 少数である竜人が虐げられることを是としておらず、とはいえ種族の汚名を晴らそうと思う大義もない、ちょっと中途半端な性格。

主人公は目が見えなくなっているので、ひたすら少女に頼るし、世間知らずなので少女の身の上も童話の話かと思ってこういう展開なら好きだなーと語る。冒険者になりたい木こりの子ってだけなので、性根まで捻くれてはいない……というか紆余曲折あって冒険者になれた(追放されただけ)から喜んでいる節もある、骨太主人公である。奴隷である少女は次第にアホな主人公を支える相棒と化していく、というのがざっくりした内容。ながいね!

主人公は少女の見た目を知らず、また、答えなくてもいいと気を遣ったのでカッコイイ美少女だと思っているのが少し悲しい。旅は「即死チートのギフトを神に返還する」目的が出て終わるのだけれども、少女の姿を見てがっかりしないかが心配。ずっと一緒に過ごしているので、今更顔を見た程度で、というのはあるのだけれど……。てかギフトって返還出来るんですね……みたいな。目隠しが幸いしてラッキースケベ展開はないのに、逆ラッキースケベがあるのが面白い。主人公、戦闘力ないのでヒロインかもしれん……。

@undeuxc
日記みたいに使えたらなとおもってます