新居ができたというので内覧会に行った。といっても、私たちの持ち物ではないので、私は本当について回るばかりだった。
できたての家を見るのは久しぶりだった。実家を建て替えた時以来だろうか。あの時はまだ幼かったので、家具の搬入まですべて両親が取り仕切っていたように思う。記憶の中は、ただ白木の匂いに満ちている。
今回は引っ越しもまだなので、部屋はがらんどうだ。窓が広く、太陽がフローリングを照らしている。ここにはソファを、ここには本棚を、と考えながら採寸して歩き回るのは楽しかった。
書庫となる部屋には窓がないので、明るい色の家具を置こうと決めている。座り心地のいい椅子をひとつ、どこかに置きたいなと思う。差し色になりそうな真っ青な椅子を。