3.11

undeva
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公開:2026/3/11

東日本大震災から15年。あの時、私はまだ中学1年生だった。当日のこともそうだけれど、それ以上に高校の卒業式で「あなたたちが東日本大震災を在学中に経験した最後の代になる」と言われたことを、今も鮮明に覚えている。今年入学する生徒たちにとっては、そもそも生まれる前の出来事になる。改めて考えると信じがたいことだった。

春休みで家にいた私は、被害らしい被害を経験しなかった。福島に住む従兄弟に慌てて連絡をとった記憶があるくらいだ。それでも、あの震災前後で、防災に対する考え方は大きく変わったように思う。いつか東京で大地震が起きたら、と想像するようになったのも、あの震災以後だった。

今ではもう記憶から薄れている人たちもいるらしいと時折聞く。震災をテーマにしたエンターテインメントを見かけると、私は注意書きをしないのかと思ってしまう方だから、そういう人たちの気持ちはあまりわからない。自分が経験しなくたって、ずっと、何度も被害の状況は報道されていた。

阪神淡路大震災で友人を亡くしたという先生は、あの頃涙ぐみながら防災についての話をした。感情的すぎるという人もいるかもしれないが、そのくらいの感情をもって話してくれたことをありがたく思う。そうでなければ、当時の報道を見たわけでもない子どもの私たちが、震災について深く考えることはなかっただろう。

@undeva
本と旅と万年筆が好き。