夏が近い日

undeva
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公開:2026/4/18

少し歩けば汗ばむくらいに天気がいい。妹とゲームをしたり機械学習の解説をされたりしながら昼まで過ごしていたが、ゲーム機の電源が切れたのでいったん外に出ることにした。

今日は暑いけれど、木々の緑が青空によく晴れてうれしい。庭の写真をSNSにあげるわけにもいかないので、友人に送る。真っ青な空と木々の緑と、家の壁の白さが目に楽しい。綺麗なものは誰かと分けたくなる。

昔よじ登って遊んでいた庭石は、今は背丈と同じくらいになった。登りやすくて好きだったヤマモモの木は枯れてしまったし、ユーカリはますます大きく育っている。あの頃とは少しずつ表情を変えているのに、それでもどこか懐かしいのが不思議だ。さすがにユーカリはそろそろ切らないのかと、多分姉妹皆が思っているけれど。母が植えていった木だからだろうか。そこまで踏み込んだことは、まだ聞いたことがない。

広さだけはやたらにある家なので、小さい頃は遊びに困ったことはなかった。元から本さえ与えられていればそれでいい子どもだったが、友達が来た時もかくれんぼやだるまさんがころんだなど、することに困ったことはない。一番よく憶えているのは小学校のいつかの夏休みで、庭にテントを張って友達とお泊り会をしたこと。母がもてなすのが好きだったのもあって来客は多い家だったけれど、友人を呼んでのお泊り会はそこが最初だった気がする。中学校に上がってからは年に数回友人を呼んでいた。よく両親とも何も言わなかったものだと思う。私が浮いたりしないように気を遣ってくれていたんだろうか。だとしたら少し申し訳ないことをしていたかもしれない。

それでも、旧友と話すとあの頃の思い出が出てくることは多い。得難い時間を過ごさせてもらったな、と窓から登って昼寝していた屋根を見上げながら思う。

@undeva
本と旅と万年筆が好き。