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日常の隙間に夏がある

undeva
·
公開:2026/7/10

紙の本を久しぶりに少し読んだ。『宇宙の果てには売店がある』。こぶりなこの本は、日常でありそうなワンシーンをSFにからめた短歌くらいに短い掌編をたくさん収めている。こんな本もあるんだというおもしろさと、「生活感のあるSF掌編集」というサブタイトルがまさにその通りで、読んでいて少し元気になった。

今日もよく晴れていて暑い。午前に私を寝かせるために起きていてくれた分、うちの人は眠っている。子どもと並んで。私が起きている時はふたりが寝ている時が多いから、写真フォルダには並んだ寝顔ばかりが増え続けている。うちの人は一度眠ったら全然起きないけれど、子は時々思い出したように目を開けて唸って、それからまた眠るのでおもしろい。

夜になると、さすがに少し涼しい。それでもこのくらいの時期の夜は、ぬるいという形容がよく似合う。うちの人とベビーカーを押して川べりを散歩した。人気がない夜の土手は、風と草の音がよく聞こえた。少し前まではひとつ向こうの橋までがやっとだったのに、今は水門の前まで元気に歩くことができてうれしい。もう少し涼しい時期だったら、泣きやませがてらもっと散歩に行くのに、もう昼はすっかり真夏でかなわない。またこうやって日暮れに散歩できたらいいなと思う。

@undeva
本と旅と万年筆が好き。