まとめきれたかというとそんなこともないが、ひとまずイチオシや最近の話題作を並べてみた。ワンピースとか、ロングランで全員知ってそうなのはいったん抜いている。ひとまずなのでありえないカテゴリー分けがなされています。また、このリストは後で編集される可能性があります。
スポ根(概念)
ハイキュー
バレー漫画。登場人物が皆等身大でありえないプレーが存在しない青春漫画。キャラクターが多いがちゃんと個性を持たせられていて楽しい。どこも応援したくなる。完結済。対義語:『黒子のバスケ』『テニスの王子様』『ブルーロック』(超次元スポーツ漫画、ブルーロックは口が悪すぎる)
メダリスト
取り柄のない女の子いのりが唯一のめり込めるフィギュアスケートで頂点を目指す。コーチの司先生とのバディもの。才能がある人間が努力をすると順当に最強になる(挫折もある)ことがわかる。米津玄師がファンで自分からアニメ主題歌をやりたいと言ったことで有名。また、作者が声優のファンであり、その声優に主人公役をやってほしいと描き始めたらガチでアニメでその声優が主人公役になった。やばいオタクが集結している。スケートのルールを作中で説明するシーンがしばしばあるのでルールがわかるようになる。類語:『絢爛たるグランドセーヌ』(流れが完全に同じだが主人公にコミュ力が追加されたタイプのバレエ漫画)
ガラスの仮面
メダリストと同じ路線(取り柄のない女の子マヤが唯一才能がある演劇に打ち込む)。古い漫画だが完結しておらず、今は夢をとるか恋をとるかみたいな話をしている。ライバルの亜弓さんが高潔で素敵すぎるのでもうマヤと亜弓さんで生きていってほしい。ダメか?メダリストと違う点としては、才能への嫉妬でけっこう道を阻まれる。それでもがんばるマヤ、えらすぎる。
ちはやふる
競技かるた部もの。才能がありすぎるかるたバカの主人公がチームを知りさらに強くなっていく。才能がない人たちにも焦点があたるのでいい。本当に高いプライドは人を地道にさせる。少女漫画雑誌で連載されているので恋愛模様もそこそこ出てくるが、主人公の千早がかるたオタクすぎてその辺は二の次。むしろその後スピンオフ的な立場で続いているきみがための方が人間にフォーカスされてる感じがする。ちはやふるは完結済。きみがため最新刊は女の子の巨大感情が出てきて本当にありがとうの回だった。類語:『この音とまれ!』(主人公の置き場所が違うが物語としては近しいものがある。恋愛要素はこちらの方が濃いめ)
ヒカルの碁
不朽の名作。主人公が碁がわからないので読み手も知識がなくてもいける。幽霊に碁を打たせてやるために協力するうちに主人公のヒカルが碁の世界に飲み込まれていく。最初から碁が好きなわけではないのでちゃんとさぼったりやさぐれたりもする。ラストに賛否両論あるが私は好きです。
その他
古典ではテニスの『エースをねらえ!』が好き。水泳や野球など、各ジャンルいつの時代もいろいろ出ているので人気ジャンルなんだろうなと思う。
SF
プリンタニア・ニッポン
プリンタニアという謎の生命体と生活しつつ、世界の謎に迫っていく。ただプリンタニアがかわいいという話かと思ったら意外と深い話をしてくれる。表紙かわいいなと思ったら読んだ方がいい。
銀河鉄道999
今読むと絵が古いが不朽の名作なのでいつか読んでほしい。機械の体を手に入れる旅をしてさまざまな星を巡る男鉄郎と謎の美女メーテル。その旅の終着点とは。同作者の『宇宙戦艦ヤマト』や『クイーン・エメラルダス』もいい。シェア・ユニバースだから。
その他
『鉄腕アトム』とか『火の鳥』、『ドラえもん』あたりの古典の印象が強いが、最近での『Dr.STONE』や『ワールドトリガー』なんかはかなりいいと聞きます。読んでいないが。『鋼の錬金術師』は既読だと思うがやはり名作。『闇のパープル・アイ』、やや重いけどおもしろかった。
歴史・文化・外国
乙嫁語り
近世中央アジアを舞台に、当時の人々の生活を描く。乙嫁とあるだけあって、女性にフォーカスがあたることが多い。書き込みがかなりすごい。淡々とした視点で生き生きと生活を描くのは内田洋子のエッセイにも通じるものがあると勝手に思っている。生き物の作画が良すぎる。
思えば遠くにオブスクラ
2巻で完結。最高。ありがとう。家を焼け出された主人公がドイツで生活を始める。等身大の目線でドイツを眺めることができる。
北北西に曇と往け
アイスランドが舞台のややミステリもの。雰囲気がとにかくいい!作者がアイスランドが好きなことがよくわかる。炎と氷の国。いつか行きたい。
天幕のジャードゥーガル
奴隷になった少女が復讐を胸にモンゴルの王妃に仕える物語。この画風でこの作者はかなりしっかりした歴史ものを書いてくる。アニメ化されただけあってこの作品が一番とっつきやすいかも。とはいえアニメがかなりいい感じなのでアニメから入るのもありかもしれない。
アルテ
ルネサンス期の女性画家を主人公に、当時の社会を描く。画家としてかなり成功はするが、女性がゆえの苦難もきちんと描かれるのでいい。作画がよかったので次回作に期待しています。
ゴールデンカムイ
すべてが濃い。アイヌの金塊を巡り暴力が吹き荒れる。
ベルサイユのばら
フランス革命に創作を交えた不朽の名作。作者はこれでフランスから勲章をもらっている。男装の麗人オスカル様がひたすらに美しいので読んでほしい。同作者の『天の涯まで~ポーランド秘史』も革命の話。
辺獄のシュヴェスタ
研究室の教授が監修したらしい。ドイツ語がちらほら出てきてうれしい。魔女として殺された母親への復讐から物語ははじまるが、それで正当化せずに自分の怒りを暴力としてとらえているのが好き。ややグロ。
その他
かのヴラド公が主人公の『ヴラド・ドラクラ』や、『イサック』あたりは硬派な歴史もの。『テルマエ・ロマエ』はローマの人物が日本にやってきてその技術を風呂作成に活かすというものなので逆異世界ものといえるかもしれない。『東京サラダボウル』は現代日本を舞台に在日外国人の人々を描いている。『紛争でしたら八田まで』も現実社会の問題を扱っているので近い味わいがあるが(ウクライナ戦争の話とかもある)、後者はかなり情報量が多いので体力がいる。番外編:『パリピ孔明』(現代にタイムスリップした孔明が歌手の女の子を成り上がらせるありえんバディものなのにかなりおもしろい)
『あさきゆめみし』とかも古典かも。でも私は『なんて素敵にジャパネスク』が好きです。『ハイカラさんが通る』や『ヨコハマ物語』も女性が元気でいい。『キングダム』は読むべきと言われるだけあっておもしろい。
青春もの
ありす、宇宙までも
帰国子女で英語も日本語も苦手なありすが宇宙を目指す物語。ある種バディものとも言える。蘊蓄をたくさん喋ってくれる犬星くんがかわいい。大人びた目線でいるようでいて彼にも葛藤がある。
ふつうの軽音部
最近の話題作なのでこれをあげないのは嘘かなと思った。等身大の高校生活を描いてくれる。なんか、あの日歩まなかった日々を垣間見させてくれる気がします。
君と宇宙を歩くために
生きづらさを抱える少年とヤンキーの友情を描く。ある種『ありす、宇宙までも』に近い構図。相貌失認をテーマにした『香穂ちゃんは顔がわからない』もあるし、最近生きづらさを描く漫画がいろいろ出てくる時期なのかもしれない。
創作
あくたの死に際
小説家を諦めた人が小説家を目指して書く話。夢を追いかけるのに遅すぎるなんてことはない。『いつか死ぬなら絵を売ってから』も近い味わい。
重版出来
漫画編集部を舞台にした仕事もの。漫画家との関係性などが丁寧に描かれている。鬼才の漫画家も出てくるので職業ものよりむしろ創作関係として推したい。
本なら売るほど
古本屋を主人公に、本についての人間ドラマを描いてくれる。本が好きだからこそのつらさみたいな話も多い。これと芸大漫画を反復横跳びしたらかなり味がする気がする。
打ち切られ漫画家と同人女
割と新しい作品でタイトルのまま。最近同人に焦点をあてた漫画はそこそこあるが(『同人女の感情』とか)この作品は割とうまく取り入れている気がする。とはいえここからの展開次第だなというところが大きいのでうまくまとめてほしい。応援しています。
その他
『モノクロのふたり』、これは打ち切りですか……?まだまだいけると思っていたので残念。芸大の話の『ブルーピリオド』もいいが作者の言動がやや不安。芸術でいえば『ピアノの森』は好きだった。やはりひたむきなのはいい。
ファンタジー
金の国水の国
まったく違う二つの国の姫と平民の男が惹かれ合う。これだけだとどこにでもありそうなんだけど独特のあたたかみがかなりいい。1巻完結。ありがとう。
彼方から
かなり古いが名作。異世界に迷い込んだ少女ノリコがイザークという青年と旅をする。最初言葉が通じないのでたどたどしくやりとりをしているのがかなりポイント高い。今度アニメ化されるらしいが作画が不安です……。
BEASTERS
ファンタジーかSFかやや迷った。肉食草食の概念が導入された獣人もので、社会の歪さなどにも焦点があてられたりしている。かなりおもしろいが気持ちに余裕があるときに読んだ方がいい。
その他
狼女とドラキュラの娘の主人公が人間に恋をする『ときめきトゥナイト』、設定がかなりおもしろいが今見るとやや古い感じは否めない。『ダンジョン飯』は評判なだけあっておもしろいし作画も丁寧でいい。『本好きの下克上』は主人公がやや自己中心的なところがあるのでウーンというシーンもありつつ総合したらおもしろいの枠。あれほど壮大な話になるとは思っていなかった。『宝石の国』は読んだ方がいいかなと思って読んだが個人的にはそこまで刺さらなかった。『約束のネバーランド』はけっこうおもしろかった。
コメディ
女の園の星
独特の世界観がハマればかなり楽しい。女子校の先生ってこういうところあるという気持ちとさすがにイカれすぎという気持ちがある。主人公の星先生が既婚者子持ちなのがかなりいい。カラオケ行こ!の人。
月刊少女野崎くん
個人的には5巻超えたあたりから作画が安定してかなりおもしろくなってると思っている。千代ちゃんが少女漫画家の野崎くんのことが好きということがわかっていれば事前知識なしでも途中から読める気がする。野崎、鈍すぎる。少女漫画だけど恋愛要素が強すぎずバランスがいい。
聖☆おにいさん
ブッダとキリストが立川で休暇を過ごすというよくOKが出たなという作品。仏教や聖書のネタが盛り込まれていておもしろいが、これの編集部チェックは大変そうだなと思っている。『荒川アンダーザブリッジ』の人。
少女漫画
スキップとローファー
もはや言わずと知れた名作。真面目すぎる女の子みつみちゃんがイケてるけどやや無気力なしまくんと真正面から向き合って、少しずつお互い変わっていく。友達関係も丁寧に描かれていて、もはや主題は恋愛というより等身大高校生活と言うべき。類語:『正反対の君と僕』(ギャルが出ます‼️‼️‼️)
スーパーベイビー
ギャルと小説家志望男子の恋物語。まっすぐに恋するギャルが……かなりいい……まぶしい……。今休載してるけどずっと応援している。頼むから再開してほしい。モラハラ男も出てくる。
その他
『来世は他人がいい』は極道×極道で暴力が根底にある少女漫画(というより女性向けか)でかなりいい。『ホタルの嫁入り』も近いものがある。『となりの怪物くん』もよくある少女漫画とはちょっと温度感が違っておもしろかった。王道少女漫画は?『君に届け』あたりを読めばそれでいいのではないかと思っています。最近はやりの悪役令嬢ものは割愛するが『悪役令嬢の矜持』と『悪役令嬢の中の人』はよかった。後者のコミカライズの人はホラーを描いた方がいい。
職業もの
ブラックジャック
やはり手塚治虫は天才。今読んでも人間ドラマがかなりいいなと思う。必読の古典。取り上げられている症例が本当にありうるものなのか検証している記事などをたまに見る。参考:産科の『コウノドリ』、病理の『フラジャイル』、小児精神科の『リエゾン』、言わずと知れた『医龍』など、医療現場を扱った漫画は多い。
Artiste
パリのレストランのコックが主人公。人間を丁寧に描いていていい。料理へのフォーカスはそう思うとむしろ少ないのかもしれないがかなり好き。対義語:『食戟のソーマ』『焼きたてジャぱん』(トンデモ料理漫画)
税金で買った本
図書館の話。さまざまな利用者や図書館内の人を取り上げて1話完結の話が続いていく。主人公の好奇心旺盛なヤンキーくんがかわいい。
ハコヅメ~交番女子の逆襲~
コメディ。警察官の浴びる不条理を感じられる。後半やや重めのストーリー展開があるがほとんどは1話完結コメディなのでアプリとかで1話読んでみるのがいい。女女の先輩後輩やや重め感情バディを見られる。
左ききのエレン
デザイナーの話。才能といえばの代名詞になりつつある。一気に読み終えてしまった。全然違うのにどこか『進撃の巨人』を思い出す。
その他
死んだ兄の代わりに最高の酒をめざす酒蔵の娘夏子が主人公の『夏子の酒』はひとつのものを突き詰める姿勢がいい。『釣りキチ三平』も釣りの話をずっとしてくれる。ある種スポ根でもある。ふたつとも古いがおもしろい。中学受験もの『二月の勝者』も職業ものといえるがあまりにリアルでつらい。『刷ったもんだ!』は印刷所の仕事がわかってうれしい。同人印刷の話もちょっとしてくれる。『ガイコツ書店員本田さん』は本屋の事情をやや赤裸々に書きすぎではないか?と思いながら読んでいたらやはり赤裸々に書きすぎていたらしい。おもしろかったので4巻で終わったのは残念。『あかね噺』は落語を視覚で表現するのがうますぎる。しかしこの先どうまとめるのかはわからない。真打になったら終わるのか?演目についても知ることができてうれしい。これを機に落語界盛り上がってほしい。『波よ聞いてくれ』『イチケイのカラス』『宇宙兄弟』あたりも押さえておいて損はない作品。というか『波よ聞いてくれ』好きそう。
ミステリ
ミステリと言う勿れ
ミステリ枠でこれをあげるのはレギュレーション違反かもしれない。知らないうちにもっている偏見を指摘しつつ、主人公が淡々と事件を紐解いてくれる。
罪と罰のスピカ
ミステリというかもはや犯罪者に罰を与えるテイストのもの。主人公のスピカちゃんが倫理観が欠落している感じがあってかわいい。最近こういうアングラな尖った作品が流行っている印象がある。『ウリッコ』とか『ねずみの初恋』とか『みいちゃんと山田さん』とか。賛否はさておき、物語のパワーは感じる。個人的には『みいちゃんと山田さん』がアニメ化までいくのはちょっと不安がある。
その他
『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』はもはや古典の域になりつつあるが、コナンっていつ終わるねんと思っている。黒の組織のメンバーがあまり表に出てきていないくらいの頃が一番おもしろかった説がある。それはそれとして警察学校組が好きだがほとんどもう死んでいる。悲しい。『憂国のモリアーティ』って一応ミステリなのか?疑問ですがモリアーティを理想を実現する側として置くのはおもしろい発想だなと思った。『探偵学園Q』や『Q.E.D.証明終了』もおもしろかった。こうしてみると探偵ものは小説ばかり触れていた気がする。
生活
おひとりさまホテル
山の上ホテルや赤倉観光ホテルなど、各地のホテルが出てきて旅気分になれる。行ったことある場所が出てくるとテンションが上がっていい。
その他
『凪のお暇』は好みは分かれると思いますが、最後まで読ませる力のある作品だなとは思った。人の暗い部分を描くのがうまい。