探してみると案外ない。それが東京のカフェだ。そんな中で、神楽坂近隣には割と点在している。そうなると、今度はどこを選ぶかが問題になってくる。
まずは席数が少なくてこだわりのあるコーヒーやスイーツを出す店。こういう場所は価格設定もそれなりであり、行くこと自体が目的になる店が多い。神楽坂茶寮は席数こそそこそこあるが、この枠に入れるべきだろう。神楽坂まで来て入るのなら、こういうところを選ぶべきなのかもしれない。
それからチェーン店。これはさらに、ちょっとお高めだがそれなりの飲み物が飲める店(Starbucksとか)とただ時間さえ潰せればよく飲み物の味を問わない店に分かれてくる。後者の名前はあえて挙げないが、いつもお世話になっているのでこれはこれでありがたい存在だ。
どちらを探すかも決めかねて歩いていたら、時間制のカフェを見つけた。どちらかというとワーキングスペースめいているカフェにしてはめずらしく、あたたかな雰囲気で本もたくさん置かれている。その様子に惹かれて入ってみることにしたら、フリードリンクは茶葉のハーブティーが充実していて、期待以上の場所だった。
カフェはとにかく居心地がいいのがいい。人がいてもいなくても気後れしない雰囲気の店は、案外ない。東京は良くも悪くも無関心の街だ。冷たいと感じる人もいるかもしれないけれど、こういう時はこの温度が必要になる。
夜は、数日前に繁忙期を終えた友人と会う予定だ。その店も居心地がよさそうだったので、楽しみにしながら一足先のバレンタインの準備をしていた。
考えることは同じで、チョコレートをもらって帰ってきた。林檎と蜜柑のチョコレートがけ。お互いにもう外れないものが何かわかっている。
お店は水道橋のGazzoというところだったのだけれど、それはもう料理がおいしく雰囲気がよく、接客も良くて感動しきりで帰った。野菜のペペロンチーノは惜しみなく野菜が使われ、パスタ全体にもきちんと味が絡んでいる。パクチーとラムのラビオリは、これでもかと両者の味が押し出されていて、ダンプリングのたぐいではこれまでで一番おいしかった。お会計はそこそこしたが、おいしいのでもうなんでもいい。今年もはじまって早々だけれど、多分今年一いい夜ご飯だ。
