涼しくてきらきらしていて楽しい。水族館には、そんなイメージがずっとある。実際は物理的にきらきらはしていないことにかなり前に気がついたが、それでもやっぱり、イメージとしてはきらきらした、憧れの色も残した場所だ。
ここ数年は、前よりもずっと水族館に行くようになった。正確にいえば、水族館といえばとりあえずサンシャインだったのが、機会があれば他の水族館にも行ってみようとするようになった。昔から水族館という存在自体は好きだったので、自由にできるお金が増えたことによる当然の流れともいえる。
マルセルアクアパーク品川、越前松島水族館、八景島シーパラダイス、鳥羽水族館、葛西臨海水族園、Atoa、アクアマリンふくしま。振り返ってみると、まだたった7つだ。それでもいくつかを比べてみると、それぞれまったく違う色を持っているのがわかる。きれいに魅せること、子どもが楽しめること、学びのきっかけになること。施設によって意識していることはかなり違う。し、思った以上にその意図はよく見える。
個人的には、生き物そのままの姿を知ってほしいという姿勢のところが好みだ。上に挙げた中だと、特に越前松島水族館や葛西臨海水族園はそういう姿勢だったように思う。越前松島水族館はミズダコやカニに触れて、なおかつその生き物が生きている水温を感じられるのがおもしろかったし、葛西臨海水族園は子ども向けの解説がていねいな上、でっかいマグロが回遊しているのがとにかく迫力があってよかった。どこもよかったけれど。
最近はアデリーペンギンがいる水族館に行きたいなと思っている。アデリー、Suicaのペンギンのモデルにまでなっているくせに、意外といる場所は少ない。海外から生き物を輸入するのが今は難しくなっているらしく、水族館も動物園も、生物の数は減る一方になるらしい。鳥羽のラッコしかり、今いる生き物に早く会いに行かなければいけない。