体調が曇り空な一方で、空はずっと晴れ渡っている。起き上がれなくて、会社を休んだ。布団にいるだけで、時間はあっという間に過ぎていく。
昼は起き上がって料理を作った。先延ばしにしていた菜の花のおひたしと、トマトスープ。タンパク質がなかったなと思って、気持ち程度にソーセージをゆでる。
少し日が経って菜の花は萎びかけていたけれど、鍋に入れた瞬間まぶしいくらいの濃い緑になった。茎だけを少し茹でて、つぼみを入れる。春がゆだっている。煮汁をそのまま出汁にできるのは知らなかった。醤油とみりんを少し入れて、あざやかな緑の菜の花にかける。苦いから好みは分かれるけれど、私は菜の花はかなり好きな野菜のひとつだ。立春も過ぎた日の昼食に春をならべて満足する。
夕方には期日前投票に行った。行ける時に行かないと、どうなるかわからない。駅からすぐ近くだったので、通常の投票よりも楽だった。投票用紙に使われているユポ紙はなめらかで、鉛筆が吸い付くような書き心地で楽しい。政党の名前と立候補者の名前はすぐに書き終わって、灰色の箱に紙を飲み込ませる。
少し外出をすると、ずっと眠たい。気持ち程度の家事をして、また今日が終わっていく。なんとなくkindleで見かけた食の漫画を読む。『スパイス&ハーブで旅キッチン』。やわらかなタッチで他の国で食べた食事を再現していくのを見ると、ウィーンであんこが食べたくて仕方がなくなって、レンズ豆を煮たのを思い出す。できあがったものはあんこからはかけ離れていたのに、それでも無性においしくて、お焼きもどきをいくつか作った。カレールーがないので、カレーはカレー粉からなんとか作った。向こうの食事が合わないわけではなかったけれど、しばらく慣れた土地を離れていると、無性に食べたくなるものがある。今は実家の冷や汁が懐かしい。今年の夏、食べられるだろうか。