ルーマニアの朝ごはん

undeva
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公開:2025/12/14

Taste the World(旧World Breakfast Allday)に友達ふたりと行ってきた。ルーマニアについての文章を外に出してから、こうやって関心を持ってもらえるようになったのは本当にうれしいことだ。

メニューはママリガ、ソーセージ、チョルバ(肉団子入りスープ)、ムラトゥーリ(ピクルス)と、名前を忘れてしまったパンの上に乗せた白インゲンとパプリカのペースト。それから目玉焼き。このお店のワンプレートは、いつもびっくりするくらいお腹がいっぱいになる。カシュカバル・パネ(チーズフライ)とパパナシ(サワークリームとフルーツソースをかけたドーナツ)はここではじめて食べた。後ろの壁に投影された映像の中で、大使がパパナシはまさに現地の味と話していた。ママリガはポレンタのようなもの、と話すのが少しおかしくなった。日本ではポレンタもメジャーではないけれど、向こうだとママリガ=ポレンタというのはわかりやすい説明なんだろう。ローズヒップティーもおいしかった。誰かと話しながら食べると、よりおいしい。常設メニューまでなかなかいけずにいるので(ついでにドリンクもいつも気になるのが多すぎる)また一緒に行けたらいいなと思う。

おなかいっぱいになって、カラオケに行って、好きな曲を好きに歌った。最近歌う機会がなかったから少し下手になっていたけれど、ふたりが歌うのを聞くのは楽しかった。学生の頃に戻ったような気持ちに少しなった。

留学していたのが2019年だから、ルーマニアを訪れてからもう6年ということになる。思ったより昔ではないような気もする。帰ってきてからはじまった戦争は、まだ終わらない。現地の友人は普通に暮らせているというが、心配なのは心配だ。行ってみたい、と言ってくれる友達が不安なく訪れることができるような状況に早くなってくれたらなと思う。私もまた行きたい。決して世界一うつくしいとは思わないけれど、忘れていた何かがあるようなあの国に。