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夏の夜

undeva
·
公開:2026/7/9

夕方、風が吹いていてようやくぬるく感じるくらいの夏の日だった。7月に入ったのだから当たり前といえば当たり前かもしれない。夕飯に父がゆでた枝豆と桃を出してくれたので、いっそう夏らしい感じがする。風鈴でも吊るしたい気分。

子を日光に当てた方がいいんじゃないかと言われて朝に少し散歩をしたけれど、日差しが強すぎてかなわない。そういえば小学校の頃、行きも帰りもちょうど日が向かいから射していたので、夏になると真っ黒に焼けて鼻の皮が剥けてしまっていたことを思い出す。片道1時間の道のりはなかなか過酷だったけれど、その後一切運動をしなくても多少動けるくらいの財産を私に残してくれた。

別に近くで見られるわけでもないのに、夏の夜といえばやっぱり蛍が頭に浮かぶ。最近子を寝かせるために蛍の光をよく歌っているからかもしれない。蛍雪の功を歌うのは1番だけれど、私は2番の歌詞がけっこう好きだ。「とまるも行くも限りとて 互みに思う千万の 心の端を一言に 幸くとばかり歌うなり」。原曲はスコットランドのAuld Lang Syneだそうだけれど、やっぱり自分の中では別れの日の曲として残っている。

@undeva
本と旅と万年筆が好き。