おもてなし

undeva
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公開:2025/12/9

秋の東大はイチョウがきれいだ。建て替え中の棟で仕事を終え、そのまま帰る。夜に友人が来る予定だった。

週末に惨憺たるありさまからひどい家くらいに進化はしていたが、さすがに人を呼べるレベルではない。少し眠ってから片付けをして、なんとか見れるくらいにもっていく。あれやこれやともてなす支度をしていたら、あっという間に夜になっていた。

焼いておいたクッキーとフルーツを出して、お茶を淹れる。最近食べられなくなったものが多くて悲しかったけれど、彼女がたくさん食べてくれるのでうれしかった。自分もたくさん食べられているような気になる(実際焼いたクッキーはそれなりに食べたのでけっこうな量食べてはいた)。

あれこれと話していたらあっという間に1時間経ってしまった。名残惜しかったけれど、遠路を来てくれた彼女を見送る。部屋に戻ると妙にがらんとしていて、楽しかったなと過ぎた時間を噛み締めた。